今回ご紹介するのは、「座・高円寺」です。
これは、建築家 伊東豊雄氏が設計した杉並区運営の公立劇場です。
5月にオープンしたばかりのこの劇場に会社のみなさまと行ってまいりました♪
伊東豊雄氏とは、日本を代表する建築家の1人であり、2006年には王立英国建築家協会よりゴールドメダルを受賞するなど、世界でも重要な建築家の1人とみなされつつある人物です。
たくさんの作品がありますが、ミキモト銀座2を見かけたことがある方が多いのではないでしょうか。
銀座に建つ真珠のミキモトのビルで、構造が非常に特徴的な建物です。
パールピンク色の壁に真珠を彷彿させるような幾つもの穴があいた斬新なデザインは、今では見事に銀座の街と調和され、なくてはならない存在となっています。
【座・高円寺とは】
老朽化した「高円寺会館」跡地に作られた「杉並芸術会館」。
愛称は公募で決められたという「座・高円寺」。
区から管理者として指定されたのが、これまた公募で選ばれたNPO法人「劇場創造ネットワーク」。
JR中央線に乗っていると、新宿から高円寺駅に到着直前、線路の北側に見える不思議な形の建物。
黒い鉄板に覆われた不思議な外観。
愛称は公募で決められたという「座・高円寺」。
区から管理者として指定されたのが、これまた公募で選ばれたNPO法人「劇場創造ネットワーク」。
JR中央線に乗っていると、新宿から高円寺駅に到着直前、線路の北側に見える不思議な形の建物。
黒い鉄板に覆われた不思議な外観。
「本来の劇場というものから最も遠いものをつくりたかった」と伊東氏。
黒テントのような天井をもったこの建物は、「街なかに突如現れるサーカス小屋のような」空間をイメージされ作られています。
内部の基本色はベンガラで統一され、窓には乳白色の丸窓が幾つもはまり、その丸窓から差し込む光は水玉模様となり床に浮かび上がります。それはまるで水面に浮かぶ睡蓮のよう。とっても幻想的な空間となっています。
←螺旋階段☆
終始一貫していたのは「空間を閉じる」というプランだそうです。JRの高架と幹線道路に近いバス通りに面していることも理由の一つですが、駅前の賑わいからやや離れた場所で、外部に対して敢えて閉じることで、芝居小屋としてのエネルギーを内に秘め、何かが生まれる空間が目指されました。
「使う側に共有感が生まれるような空間であって欲しい」と伊東氏。
最初は「建築色」が濃いであろう空間も、使い込まれ、人々が時と場を共有することでゆっくりと空間が変容し、やがて伊東氏の言う「詠み人知らずの建築」となり、そこから新しい芸術が生み出されていくに違いありません。
伊東豊雄氏が高円寺に吹き込んだ新しい風「座・高円寺」が、どのようにこの土地に融合されていくのか今後に期待です^^
tomo
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