シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0138■マヌケはどっちだ?

2006-01-31 | 猫の海外暮らし
いや~、久しぶりにちゃーんと焼いたアジをたっぷり食った。(チンとはね、ぜんぜん味が違うんだ)なんだかまた正月なんだと。
なんでもいい、こんなにジャンジャン食わしてくれんなら。あ~、うまかった♪
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「ケツにナメクジが付いてても気づかないなんて、マヌケなネコだよな~」
知らないうちに、ナメクジとかいう虫の上に座ってて、それが毛に付いて勝手にくっついてきた。そんなもん知るか!おいらの肉球一個よりちっちゃいんだぜ。ぺロッと舐めたら終わりじゃないか。ほっとけよ!

でも、連れ合いはカラカラ笑って、
「なんかマヌケだと思わない?」
とアイツにも聞いてる。アイツは、
「こんな5ミリもない赤ちゃんナメクジ、わかんないんじゃない?」
と言ってる。さっきまできゃ~きゃ~大騒ぎしてたくせに、ミョーに落ち着いてる。ナメクジを手で取ってポイっと外に捨てたのもアイツだ。よくわかんないよな~。

それから何日かして、外から帰った連れ合いが、
「いや~、ビックリしたよ。」
とアイツに話始めた。おいらはいつもの通り、ソファーで昼寝中。
「歩いてたらさ、セミの声がしたんだ。ニュージーランドのセミって小さいから声も小さいだろ? だから、“へ~、けっこう近くで鳴いてんだな”と思って歩いてたんだ。」

「ところがさ、歩いても歩いてもセミの声が小さくも遠くにもならないんだ。えっ、まさか?と思って、頭を触ると、なにかがバサバサっと飛んでさ、も~、ビックリだったよ。」
「セミだったの?」
「そう。人懐っこいよな~、人の頭にとまって鳴くなんて。あ~、ビックリした。」

盛んに頭をかく連れ合い。
ゲラゲラ笑いまくるアイツ。
思わず顔を上げるおいら。
(←いくらちっちゃくても、コレだぜ、コレ!)

あんなにうるさいもんが頭にくっついててもわかんないって?まさか!
マヌケはどっちだよ? 
(つづく)


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