シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0318■信じて

2007-09-22 | 最後のメッセージ
四つ足のお願いっていうのも、ね。
でもまぁ、聞いてくれよ。もしも家に四つ足がいるんだったら・・・
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死んだ四つ足のブログだなんて、なんかヘンかもな。
でも、生きてるうちはあとどれぐらい時間があるかわかんないだろ? いくら自分で生きるのを止められる四つ足でも、いつ「止めよう」って思うかまではわかんないからね、そのときにならないと。
おいらはわかったから止めたんだ。

でも、今は時間がないのがわかる。おいら、どんどん薄くなってるから。
違うところに行くってのも、よくわかる。それがどこかはわかんないけど、アイツがテンゴクって言ってるとこなんだろう。二本足はそんな行ったこともないとこにまで、名前つけてんだな。

時間がないっていっても、おいら、そんなにすることもないんだ。
あちこち知ってる二本足や場所を見に行っても、そんなにいっぱい知ってるわけじゃないから、あとはヒマなのさ。
アニキのそばにいたり、家や庭をウロウロしたり。
これじゃ、生きてるときと一緒だよな。

だけど、この時間が終わるんだったら、どうしてもあきこさんの話がしたかったんだ。こうやって遠くからでも四つ足と交信できる二本足がいるってことを知ってほしかった。
そして、二本足はそういうことができるってことを知ってほしかった。

四つ足は二本足の頭のテレビがよく見える。
だからなにを考えてるかはだいたいわかるんだ。
喜んでるのも、悲しんでるのも、困ってるのも、ウソも。
それを全部知ってて、一緒にいる。嫌がってるのがわかっても一緒にいる。
まぁ、そういう二本足のひざに乗ったりはしないだろうけど、家に来た知らない二本足が頭の中で、
「ひぇぇぇぇ~、ネコだ。あっち行け、しっし!」
なんて思ってるのはすぐわかるさ。おいらはそれでも、近くまで見に行っちゃたりしてたけどね。

だから、あんまり二本足が怒ったり、がっかりしたりすると、四つ足はいなくなったり、死んだりもする。この話は前にもしてるから、コッチを読んでくれよな。テレビが見えない二本足には不思議だろうけど、そんなに不思議な話じゃないんだ。

どんなにヘタでも、交信が来たら四つ足はウレシい。
それまでボーっと見てたテレビが、突然、
「ねっ?ピッピ」
って、話しかけてくるみたいな感じかな?

「見えるのか?わかるのか?」
慌てて頭で交信して、
「うん。」
って来たら、もうこっちのもんだ。通じる!わかる!
何年もボーっと見てるだけだったテレビがこたえてる!

だから、「できる」って信じられたら、多分、その二本足も交信ができるはずなんだ。
アイツみたいにね。ヘタくそでも、自分で考えたことなのか交信なのかわかんなくても、とにかく信じてやってみたらいい。そのうち、うまくなるさ。
あきこさんはこういうことができることを、アイツに教えた。
だからアイツもちょっとはできるようになった。その話はもうしたよな。

おいらもみんなに教えたいんだ。
信じれば、できるようになるって。
これで何度も助かったおいらが言ってんだから、ホントなんだ。
見えないことでも信じられるようになれば、二本足はもっともっといろんなことができるのさ。

(ホントだよ→)
(たぶん、つづく)


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