シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0139■アジと旅行

2006-02-03 | 猫の海外暮らし
・・・ったくもう!おいらは久々、怒ってるぜ!アニキはしょんぼり。
==============================

前回、
「久しぶりにちゃーんと焼いたアジをたっぷり食った。なんでもいい、こんなにジャンジャン食わしてくれんなら。あ~、うまかった♪」
なんて言ってたけど、
話はとんでもないことになってたんだ。

いくら前に住んでた香港の正月だかなんだか知らないけど、ニュージーランドでここまでしてくれるなんて、なんかヘンだったんだ。でも、四つ足は二本足と違って、いちいち細かいことまで考えたりしない。目の前にご馳走が出てくれば喜んで食うさ、もちろん。

でもね、二本足はそうじゃないらしい。
アイツらはおいらたちを預けて、おいらが大~~~~っ嫌いな旅行に行ったんだ。それがかわいそうだからって、アイツはおいらたちにちゃーんと焼いたアジをたらふく食わせたってわけ。いつもはね、四角い箱に入れて「チーン」なんだ。でもね、チンと焼いたのじゃ、味がぜんぜん違う。

かわいそうだと思うなら、旅行に行くなよ。
チンの代わりにアジを焼くのと、旅行とぜんぜん関係ないじゃないか!
(旅行だって?冗談じゃないぜ!子どものカードを邪魔して抗議するおいら。ムダだったけど→)

おいらはアイツらの旅行は大嫌い。
いつもとんでもないところに預けられるか、知らないヤツが家に来るから。
でもアジは食いたい。焼いたやつをね。
だってうまいから。

おいらにとっちゃ両方とも大事なんだ。どうして二本足はこのふたつを一緒にするんだ?ぜんぜんわかんないよ。
とにかく早く帰って来い!
家に帰りたいんだってば!
(つづく)


最新の画像もっと見る