シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0209■夏になると

2006-11-30 | 猫の海外暮らし
アイツがおいらの話をココに書いたらしい。
おいおい、余計なこと言うなよな~。ホントのことだけど。
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ゴメンよ~。ずっと更新してないらしいな。
何度も見に来てくれてたら、ホントにゴメンよ。
わかってると思うけど、おいらはいつもどおりヒマなんだ。
ヒマだし、元気だ。
でも、アイツらは出たり入ったり。他の二本足が来ることもある。
なんだかバタバタやってんぜ。

あったかくなると、出かけるようになるのは四つ足だけじゃないんだ。
二本足だっておんなじだぜ。
小さい子は学校から帰ると、ボールを持ってすぐにどっか行っちまう。
天気だったらずーっと外だ。帰ってきたとき、クツはいてないときもある。
なっ? これも四つ足と一緒だ。はかなくていいなら、はくなよ、そんなもん。

いっつも出たり入ったりしてる連れ合いも、もっと忙しくなる。
出てったと思ったら帰ってきて、いきなり芝なんか刈ってる。
「ふーん。」
と思っておいらも庭をウロウロしてると、突然やめる。
で、全然違うカッコして、またどっかに行ったりするんだぜ。よくわかんないよな。

いつも家にいるアイツも、最近じゃよく外に出てる。
クルマに乗ってどっか行くときもあるけど、庭に座ってることも多い。草を取ってるんだ。取ってどうするかっていうと、捨てるんだ。それが好きらしい。じーっとしてどんどん取る。草は取っても取っても出てくる。だからまたじーっとして・・・
なにやってんのか、近所の四つ足まで見にくるくらい座ってんぜ。
でも庭は草だらけ。どうすんのかね?

学校がないときは4人でどっか行っちまうことも多いな。
そんなときは朝からガタガタやっててすぐわかる。
おいらたちの水
おいらたちのご飯
おいらたちのトイレ
アニキの注射
この4つさえあれば大丈夫だと思ってるらしい。やれやれ。

そりゃ、そうなんだけどさ、そんな日は外に出らんない。どんなにいい天気でも。
(やっぱ外がいいさぁ~。ちょっくら見回り。どっこらしょっと。→)
しょうがないから外のトイレも散歩もあきらめて、ひたすら寝るんだ。
寝てればそのうち帰ってくるからな。そしたらドアが開いて、外にも出られる!

ガチャ
とドアが開いて・・・
この続きはこの前の話に(つづく)だな・・・
(つづく)

Vol.0208■頑ネコ 

2006-11-07 | 猫の病気
これ、メルマガ読んでる二本足が送ってくれたんだと。
アイツと連れ合いはゲラゲラゲラゲラ。
「ハロー♪ハロー♪ママ♪ママ♪ なんでもいいからしゃべって~☆」
いい気持ちで昼寝してんのに、うるさいな~。
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「おー、チャッチャ!生きてたか?」
「また会えたね~。よかった♪」
「元気だった?腰抜けてない?」
「ママ、チャッチャ、歩けるよ!」

ガヤガヤ帰って来たアイツらは、みんなでワッとアニキを取り囲む。やっと外に出られると思って玄関に行ったアニキは外に出してもらえないまま、抱っこにナデナデだ。こういうときの抱っことナデナデはけっこう大変なんだ。外に出てトイレがしたいからね。最近、アイツらがずっといなかった日はいつもこうだ。

糖尿病のアニキのケットウチが下がって大変なことになってから、アイツらはアニキに、
「長生きしろ!」
「死んじゃダメだ!」
「しっかりするんだ!」
と、そりゃウルサイのなんのって。しかもケットウチを下げないための「喰え喰え作戦」で、アニキはボールを持って追いかけ回されてる。誰もおいらにはボールを持って追いかけてこないぞ!

そりゃ、アニキが元気なのはいいことだけど、ケットウチが下がらなけりゃいつも通りなんだ。だから喰いたくないときだってある。
(そんなときは背中を向けて→)

それでも喰わないと、
「頑固ネコ、略して“頑ネコ”だな!」
だなんて、連れ合いにまで言われて大変だよな。

きょうはあんまり暑くもなかったし、散歩するにはいい天気だった。家中のドアも開けっ放しだから、どこからでも出入りできる。アニキはあっちのドアから出てこっちのドアから入ってと、忙しそうに行ったり来たり。水を飲みに帰ってきちゃ、また出てく。なんだかんだとほとんど外にいたんじゃないかな?

これじゃ、ひつこいアイツもさすがに「喰え喰え作戦」ができない。最後にはあきらめてボールを投げ出した。で、いつもよりず~っと遅い時間に注射してたぜ。
「わーん、どうしよう。次の注射は夜中の3時になっちゃう~~」
とかなんとか言いながら。今回は“頑ネコ”の勝ちみたいだ。
(つづく)

Vol.0207■コピーキャット

2006-11-03 | 猫の海外暮らし
最近、夜になると外でボンボン花火をやってる。
ニュージーランドに来て最初にこれを聞いたときはビックリしたけど、今じゃ慣れっこさ。
ドンドンパチパチやっててもぐっすり寝られる。
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おいらとアニキはきょうだいで、一緒に生まれた。
ここにいる子どももきょうだいだけど、一緒に生まれたんじゃない。大きいほうが先に生まれて、ずっと大きくなってから小さいほうが生まれた。それでもきょうだいなんだと。

小さい子は大きい子の真似をする。おいらもそうだ。
「冒険家チャッチャ」って名前もあるくらい、アニキはいろんなところに行く。この家に引越して来たときもいなくなって大騒ぎ。おっと、この話はもうしたよな?

寝る場所もそうだ。いつもアニキが新しい場所を見つける。
通りかかったおいらが、「おっ?」と思って、一緒に寝る。狭いとこだとギューギューさ。どういうわけか、おいらはアニキが見つけた場所が好きになるんだ。
そのうち、おいらが乗っかって重いか、暑いかで、アニキはプイっとどっかに行っちまう。
後に残ったおいらは1匹でそこを独占だ!

(↑こんときも、アイツが子どものベッドをどうかしてるときにアニキがあったか~いとこを見つけた。後から行ったおいらはアニキの上で寝てたんだけど、やっぱ重かったみたいでこのあとアニキはどっか行っちまったんだ)

きょうもそうだった。
アイツらがベッドカバーを洗っちまったからその下にあった布団の上で寝てたんだけど、
なんか暑い。
気が付いたらアニキがピアノの下にいる。
そんなとこにいたことないのに。行ってみたら、ちょっとひんやりするのに下はカーペットでなかなかいい。周りに物も置いてあって、けっこうプライバシーもあるじゃないか!おいらも一緒にもぐりこんでグーグー寝てた。

「あれ?ネコは?」
出かけてた連れ合いがアイツに聞いてる。
「ピアノの下よ。」
出かけなかったアイツは、ちゃんと知ってる。アイツはいつもアニキがどれぐらい喰ったか、ケットウチが下がってないか見てるから、おいらたちの居場所は絶対知ってるんだ。

「こんなとこ見つけたのか?ここがいいのかニャン?どっちが先に寝だしたんだ?」
「チャッチャよ、もちろん。」
「またか!コピーキャットだな~、ピッピは。」

コピーキャット??
二本足は真似するやつをそう呼ぶんだと。
いいじゃないか、本物のキャットなんだから!