シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0308■最後の引越し

2007-09-18 | 最後のメッセージ
今まで1回もやったことないけど、1日にまた更新だ。
おいらの時間、あんまり残ってなさそうだし。家をウロウロしてるうちにUPするよ。
コメントありがとニャン。
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からだがないって、なんかヘンだ。
廊下を歩くときも、つい壁に沿って歩いちゃうけど、
「あれ?壁に触んない・・・」
と思ったら、
「そうだ、おいら、からだがない・・・」

だいたい「歩く」ってこともないんだ。足がないんだから。でも、つい歩こうとしちゃう。
ドアが閉まってると、
「出れない。」
って思うけど、出られるんだ、これが。まだ慣れてないけど、慣れる前においらはどっかに行くみたいだ。どこかは知らないけど、引越しみたいなもんだよな。誰かが迎えに来るか、どっちに行けばいいかわかるか・・・。今はまだわかんないけどね。

引越しなら数えきれないくらいした。
でも、今度はおいら1匹ってのがいつもと違う。
隣のシィンが引越してったとき、

あきらめるんだな。
すぐに新しい家に着くし、すぐに新しい家にも慣れる。そして、前の家のことはどんどん忘れちまう。もう戻ることは絶対にないからね。それが引越しさ。

って言ったけど、ホントにそうだ。もう戻ることはないんだ、この家もこの庭も。今までの家じゃ、一番好きだったかな?まっ、前の家のことはどんどん忘れちゃってるんだけどね。

おいらがここからいなくなっても、おいらのからだは残るらしい。
アイツらがタオルやブランケットに包んで、ネコ缶や写真や子どものもんと一緒に庭に埋めたんだ。

ラベンダーだの桜だの庭の花もいっぱいだ。へぇ、二本足はこんなことすんのか。
デッキの下のいつもの散歩コース。アイツらの部屋のちょうど前、あったかくていいとこだぜ。


タビはちょっと離れたとこからずっと見てた。まっ、おいらもそうなんだけどさ。
アニキは家の中だったけど、おいらの頭のテレビをずっと見てたから、みんなわかってたんだろう。
アイツと連れ合いはオイオイ泣いて、子どもはしんみり。
大声で泣いてる大人が珍しいのか、近所の子どもが何回も何回も自転車で行ったり来たりしながら見てた。確かに珍しいよな。
(たぶん、つづく)


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2 コメント

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ありがとう (ボンママ)
2007-09-19 11:43:17
昨日はずっとピッピのこと考えてました。
ピッピが元気なころはブログ読んでるときについつい笑顔になってた私です。
楽しい時間をありがとう。
ずっと先のことかもしれないけど、いつかピッピに会えるよね。
そしたら「久しぶり!」って声かけるね。

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>ボンママさん (みこと)
2007-09-19 23:30:45
はじめまして。ありがとうございます。
ピッピも喜んでいると思います。
ぜひ、再開できますように。
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