シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

お古でけっこう

2006-04-29 | お知らせ
「アレ?」って思ったかな?
おいらにはなんのことかわかんないけど、テンプレートってもんを変えたんだって。
そうなのか?
「にわとりとひよこ」
ってやつに。

アイツがラグビーブログで使ってたんだけど、どーも合わないんでやめたやつなんだと。
ところが、連れ合いが、
「にわとりだか、ひよこだかがよかったな~。なんかこう絵にパンチがあってラグビーにぴったりでさ~」
とブツブツ言ってるもんだから、アイツがおいらのブログのに変えたんだ。

ホントにパンチがあって、ラグビーに合うのか?
おいらはなんでもOKだぜ、ネコだからね。
お古でもにわとりでも、なんでも受け入れるんだ。

しばらくこのままいくと思うけど、よろしくニャン。



(←冬眠するんじゃないかと心配されるくらいよく寝てるぜ。
夜は元気に見回りだい。昼寝が一番!)

Vol.0159■元通り 

2006-04-28 | アニキ物語
連れ合い「これだけ読んだら連れ合いはすごい悪いヤツみたいじゃないか!」
アイツ「・・・・・・・・・」
おいら「・・・・・・・・・」
連れ合い「そう思わないかニャン、えっ?チャッチャ」
アニキ「ニャー」
やっぱりアニキはネコがいい。
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(この話はいよいよ最終回!初めてだったらVol.0152から読んでくれよニャン。)

朝ごはんを喰っちまうと、あとは水だけ。
たま~にカリカリのドライフードがちょびっと残ってることもあるけど、それもたまに。

連れ合いは本気だった。
「1日2回ドカ喰いしてくれれば十分・・・」
と思ってる。小鳥食いのおいらには大変だ。そんなにいっぺんに喰えないよ。

起きてる時間が長い夜はもっと大変だった。なんにもないってわかっててもキッチンを一周してソファーに戻る。待ってると朝って遅い。明るくなっても二本足が起きてくるまでは時間がある。起きてきても子どもがガチャガチャやってる間は、連れ合いは忙しい。足元をウロウロしてると、うっかり蹴飛ばされそうだ。

待って、待って、待って、待って・・・
やっと朝ごはん。
それもアニキが先で、最後においら。
これで長~い夜がやっと終わる。外はもうポカポカしてる。

そんな夜が何回か続いた。
腹ペコで、おいらもかなりドカ喰いできるようになった。
でも、やっぱり夜は長い。

そこへひょっこり、いっぱい荷物を持ったアイツが帰ってきた。
「きゃ~、ピッピとチャッチャぁぁぁぁぁ♪♪」
の大騒ぎの後、
「あれ?なんでご飯が出てないの?」
と聞いてる。
「あぁ、それはね~」
連れ合いが得意になっていない間の話、最後には「勝って」もう二度とお手々まんまが要らなくなった話をしてる。

話を聞き終わらないうちに、アイツはツナの缶詰をカパッと開け、
「さぁ~、好きなだけ食べなさい。いいのよ、ネコなんだから~♪」
とボールに大盛りにした。
(お帰りだニャン、腹ペコだニャン→)

その日からアニキのお手々まんまも始まって、なにもかも元通りに戻ったとさ。
(この話はこれでおしまいだニャン)

Vol.0158■連れ合いの高笑い

2006-04-25 | アニキ物語
「なんだか爺さんくさいな~、チャッチャ。シャキっとしないか、シャキっと!」
連れ合いがいとおしそ~にアニキを抱きながら言ってる。
「どうだ?バイアグラでも飲んでみるかニャン?」
とも言ってる?
なにを飲むって?
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「ハハ~。お腹空いてんだろ?」
キッチンでウロウロしてるおいらたちを見下ろしながら、連れ合いが言った。下から見上げるこういう時の連れ合いは、いつもよりずっとデカく見える。上の方に付いてる顔がうれしそうだ。おいらたちが腹ペコなのが、ホントにうれしいんだろう。

「ニャー」
「ニャー」

おいらたちは鳴いた。飼い猫らしく返事をしてるように聞こえるかもしれないけど、そうじゃない。文句を言ってるだけさ。

でも、なんだかわかんない連れ合いはますますうれしそうに、
「そうだろ、そうだろ。自分で食べる気になっただろ?チャッチャ。えぇっ?」
と言いながら、ツナの缶詰をカパッ・・・
いい音だ。

サカサカサカ・・・
スプーンで混ぜてる音がして、
トン
とアニキの目の前にボールが置かれた。
おいらの目の前じゃない。

アニキはツナをジッと見る。
口の周りをペロッと舌なめずり。
「喰わないんだったら、おいらが喰うぜ。今日はいつものたしなみなんかナシだ。」
(←いつもはあるぜ、た・し・な・み)
と交信してみた。返事がないまま、アニキはそろ~りと首を伸ばし、顔をボールに入れた。連れ合いだけじゃなくて、おいらまでジッと見守ってた。それくらい腹ペコなんだ。

はふっ
喰った。アニキが喰った。でも、ここまでは普段もあること。

はふっ
はふっ
はふっ
そこからはいつもと違った。2、3口だけ喰ってプイッと行っちまうんじゃなくて、腰を落として足を踏ん張って、しっかり喰う体勢だ。

「ほらね~。ちゃんとひとりで食べられるじゃないか。エラいぞ、チャッチャ!」
連れ合いは満足そうだ。
「勝った!」
と思ってる。
「ほら見ろ、やっぱりお腹が空けば自分で食べるじゃないか。」
とも思ってる。
「もうお手々まんまなんか、二度とするもんか!」
とも。

おいおい。ということは、これからもずっとひもじい日が続くってことか?
「アイツはいつになったら帰ってくるんだ?」 
おいらは連れ合いの足元で、ゆっくりゆっくり喰ってるアニキを見てた。
(つづく)

Vol.0157■初めてのひもじさ

2006-04-21 | アニキ物語
朝、外に出ると足の裏がすごく濡れる。雨が降ってなくてもね。そうそう、寒くなるといつもこうなんだ。思い出したぞ!
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朝と夜だけのドカ喰いなんて困るよ~。おいらは小鳥食いが好きなんだ。
と思ってみたところでむだだった。アニキに自分で喰わせることしか頭にない連れ合いに、おいらのことなんてどうでもよかったのさ。
「ピッピはいつでもガツガツ喰うから心配ない。」
そんな風にしか思われてない。

二本足が寝ちまってからが、おいらたちの時間。
グーグー寝ちゃうこともあるけど、けっこう動き回ってる。それに飯も喰うんだ。前だったらキッチンに行けばなんかあるから、少しくらいツナの表面が乾いててもけっこう喰ってた。あいつが寝る前にドライのキャットフードをたくさん出しておくのを忘れると、最後の一粒まで喰った。それぐらい夜中は腹が減るんだ。
(いつもなにかあったのにな~→)

でも、今はなんにもない。
ちょびっとキャットフードが残ってる時もあるけど、そんな時にかぎってアニキが最後まで喰っちまう。腹ペコだ~。
「ニャー」
と一声鳴いてみる。
わかっちゃいるけど、誰も起きてこない。

こんなときはいつもよりビニール袋が舐めたくなる。
アイツはこのせいでおいらがガンになったって言うけど、舐めたくなると我慢できない。でも、今じゃしっかり片付けてあるから、おいらが届きそうなところにビニール袋なんかない。

ウロウロ歩いてドアのはじっこに顔や耳をこすってみたり、アニキの目ヤニを舐めて怒られたり・・・。なにをしてても腹が減る。いったい、いつになったら起きてくるんだ?もう外は明るいぜ。アニキまでキッチンにやってきた。2匹でその辺をウロウロ。
ひもじいって、こういうことなのか。
(つづく)

Vol.0156■連れ合いの逆襲

2006-04-18 | アニキ物語
「復活の日」が終わったらしい。でも、なんにも起きなかったぜ。
どっか行ってたデカい方の子どもが帰ってきて、小さい方が喜んでる。
おいおい、2人とも学校行かないのか?家にいるなら、静かにしろよな。
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(これは続き話。初めてだったらVol.0152から読んでくれよニャン。)
(どーも寒いなと思ったら、爆睡してるうちに日陰になっちゃった。
最近、日が短いよな~。もう家に入ろっと→)

「最近、あきらめてばかりだな。」
前回そう言ったけど、これで引き下がる連れ合いじゃない。そんなこたぁ、14年も一緒に住んでりゃわかるさ。せっかくアニキが自分の手からツナを喰ったっていうのに、もう別の作戦を考え初めてた。やっぱり、
「お手々まんま」なんかやってられっか。
腹が減りゃ、喰うだろう。

と思ってる。

頑固なアニキに再挑戦ってことか、どうすんだろね?どっちも頑固だよな。それに比べりゃ、おいらなんて従順。なんでもOK でいいヤツじゃないか。と思いながら、キッチンに行くと、
「あれ?」
おかしい。ご飯がない。いつもキッチンに出しっぱなしになってるのに。

待てよ、においはする。でも、ないんだ。おかしいな。
「このにおいはどこから来るんだろう?」
と、その辺をウロウロしてると連れ合いがキッチンに入ってきた。
「おっ、ピッピ、なんか喰うか?」
と言いながら、高いところに載せたボールを降ろしてきた。おいおい、なんでそんなとこにあんだ?

はふはふ喰いながら、
「もしかして・・・」
と四つ足にしちゃぁ、珍しく考えてみた。
予想的中!
連れ合いは朝と夜以外、おいらたちが何も喰えないように、ボールを高いとこに上げとくことにしたらしい。思い切り腹を空かせといて、一気に喰わそうってことなんだろう。

でも、ちょっと待ってくれよ。そうやってインシュリンを打たなきゃいけないのはアニキだけで、おいらは全然関係ないんだぜ。こう見えても、おいらはけっこう小鳥喰いで、1日何回もちょっとずつお上品に喰うのが好きなんだ。
朝と夜だけのドカ喰いなんて、困るよ~。
あ~ぁ、なんだか大変なことになってきちまった。
(つづく)

Vol.0155■連れ合いのお手々まんま

2006-04-14 | アニキ物語
「ピッピ、チャッチャ、復活するニャン、復活!」
と最近おいらたちを抱くたびに叫んでた連れ合い。
「復活って・・・まだ生きてんだけど?」
と思ってたら、どうも今日はそのイースターとか言う「復活の日」らしい。
なんだかな~。
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連れ合いはとうとうあきらめた。
「絶対やらない」と決めてた「お手々まんま」を始めた。これ以外、アニキを喰わす方法が見つからなかったんだ。
注射の時間が迫ってた。

アニキは目の前に差し出された、アイツの手よりかなりデカい手にどっさり載ったツナにたじろぎながらも、そろ~りと顔を近づけてきた。においをかいでる。
「大丈夫だよ、ニュージーランドに来てから1日おきに喰ってる缶詰のツナだよ。いつもとおんなじさ。」
とおいらは軽く交信してみた。なんたって、おいらたちが好きなネコ缶は2種類しかないから、それが1日おきに出てくるだけなんだ。においをかぐまでもない。

はふっ。

喰った。アニキが喰った。もう一回、
はふっ。

連れ合いの手はデカいから、いつもより首を伸ばして喰ってる。それに手を床の上に置いてるからアニキは背中を丸めて猫背になって喰ってる。これだと喰ったものが何本も残ってない歯の間から落っこちゃうんだ。
でも、そんなこたぁ、連れ合いは知らない。

「喰った~」
と思ってるだけだ。頭の中のテレビがホッとしてる。
「でも・・・」
と別のことも考えてる。おいおい、二本足ってのはここでまた考えちゃうのか?せっかくうまくいったのに?

アニキにもそれがわかったらしい。3、4口喰っただけで、またジリっと2、3歩後ずさり。そのままプイッと行っちまった。手の上にこんもりツナを載せた連れ合いは簡単に追いかけられず、呆然としたままアニキを見てる。

「チャッチャ~、もうちょっと食べよう。」
アニキは廊下の角を曲がって見えなくなった。
(←「アニキ、復活だってよ!」)

連れ合いはそばにいたおいらを見た。
「ピッピが食べないかな?」
と頭のテレビに映ってる。
「やだよ。おいらはボールに入ったのしか喰わないぜ。」
通じないのはわかってるけど、おいらは交信で返した。

わかったとは思わないけど、連れ合いはどっこらしょと立ち上がった。あきらめたんだろう。最近、あきらめてばかりだな。キッチンの方から、
「カリッカリッカリッ」
とアニキがドライのキャットフードを喰ってる音がする。連れ合いのお手々よりマシってことか。いいじゃないか、何でも喰ってくれれば、注射できんだろ?
(つづく)

Vol.0154■連れ合いの敗北

2006-04-11 | アニキ物語
ひつこく続く、連れ合いの話。うれしくないみたいだ。でも気にしない、四つ足だからね。
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アニキはツナの入ったボールの前にぺタリと座り込んだ。立ってれば、顔を突っ込んで喰いだすかもしれないけど、座ったとなると、もう自分で喰う気がないってこと。
これは完全に「お手々まんま」の待ちポーズ。
(これはね、ぜんぜん気合が入ってない喰い方。
しっかり喰うときゃ、四つ足をしっかり踏ん張って喰うんだ→

アイツならここで、
「お待たせぇ~♪」
とか言ってすっ飛んで来て、ツナを手の上に載せて食べさせるんだろうけど、連れ合いには通じない。

連れ合いまでしゃがみこんだ。1人と1匹で向かいあってる。
「チャッチャ、お腹空いてるだろう?ゆうべから食べてないんだから。ねっ、食べよう?」
「・・・・・・・・」
アニキは待ってる。後ずさりしないだけ、きのうよりマシってことか。

「せめてあれに削り節がまぶしてありゃな~」
おいらは思った。アニキはあのにおいに、てきめん弱い。においだけで、一口、二口は喰うんだ。アイツならまず削り節を試す。それでダメだったら「お手々まんま」に切り替える。でも連れ合いはそこまで知らない。

1人と1匹のにらめっこは連れ合いの負けで終わった。
とうとう、連れ合いがボールに手を突っ込んで、ツナを手に載せ、「お手々まんま」をやったんだ!
なぜか、
「これだけはやらない!」
って決めてたのに。

おいらには連れ合いの頭の中のテレビが見えるから、わかるんだ。ゆうべも何度も、
「絶対やらない!」
って映ってた。

あきらめたんだろうな。これ以上、なにも喰ってないアニキにインシュリンを打てないって思ったらしい。二本足っていうのは、あれこれ死ぬほど考えたり、しゃべったりするのに、けっこう簡単に考えを変える。言ってることとやってることが合わないのは、このせいか。
さて、これでおいらも朝飯かな~?
(つづく)

Vol.0153■朝になって

2006-04-07 | アニキ物語
アイツらの友だちが香港から来た。ネコが好きな二本足で、家にもいるんだろう、いろんな二本足のにおいがする。ネコ好きは掻いてくれるとき、うまいからいいよ。また来いよな!
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(これは続き話。初めてだったらVol.0152から読んでくれよな。よろしくニャン。)

おいらが外から帰ったとき、アニキのインシュリンの注射は終わってた。あの後喰ったとは思えないから、痺れを切らした連れ合いが打っちゃったんだろう。アニキはアイツらが「カリカリ」って呼んでるドライのキャットフードなら、ほんのちょっと喰うかもな。でも、ほんのちょっとだぜ。

食器洗いが終わった連れ合いはパソコンに行ったり、子どもを寝かせたり、アニキの様子を見に来たり、デカいからだで家の中をクルクルクルクル。アニキを見に来るのは、ケットウチとかいうのが下がって目が回ってないかチェックしてるんだろう。

でも、アニキの目は回らなかった。
疲れたのかその日は外の見回りにも行かないで、ソファーのはじっこ、クッションの間に隠れるように丸くなって寝ちまった。おいらは1匹で見回りだ。いつも一緒になんか行かないから、いいんだけどね。

(←「腹へったニャ~ン。」
「じゃ喰えば?」
なんて言わないぜ。四つ足だからね、なんでも受け入れるんだ)

朝になった。何事もなかった。
子どもがドヤドヤ出かけていくと、おいらたちと連れ合いだけになった。なんかヘンだよな。でも、しばらくこれが続くんだ。
「さっ、チャッチャ、きょうは食べようね。」
きのうのショックからか、連れ合いは作戦を変えて、声だけじゃなくて態度もちょっと優しい。

まず、缶詰のツナを高~い「お山」にしたボールをアニキの目の前に置いた。
おいおい、すっげ~高さじゃないか!
前にも言ったけど、おいらたちは舌ですくって喰うから、ツナみたいに柔らかい物は舌で押されてるうちに平らになっちまう。そうなると、喰いたくても舌に引っかかってこなくて喰えなくなる。だから「お山」はありがたいんだけど、こんなに高いのは初めてだ。

ゴクッ。

腹がへってるアニキののどが鳴る。なんにも喰ってないのに、喰い終わったときみたいにペロペロペロペロ舌なめずり。アニキのクセだ。
「お腹空いただろう?」
と言いながら、連れ合いはじっと様子を見てる。

アニキは迷ってた。
いつもと違う雰囲気に怖気づいてる。おいらだって腹ペコだったけど、ここで出てってハフハフ喰ったらおこられるだろうから、ソファーでじっとしてた。それぐらいのたしなみはあんだぜ。
(つづく)

Vol.0152■今までの話

2006-04-04 | アニキ物語
最近はアイツまで走り出した。ハーハーハーハー言いながら帰ってくる。なにが楽しいんだろうね?
「ピッピも一緒に走らない?気持ちいいわよ。」
だって。やだよ。
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ちょっと話が長くなってきたんで、ここで説明しとこう。最近読み始めてくれた二本足もいるみたいだし。ありがとニャン。

おいらはシロ猫のピッピ。
香港に住んでたとき、ガンで死にそうになったんだけど、どっこい死ななかった。このへんの話はこっちこっちこっちでどうぞだニャン。
とにかく今は元気になって、体重も「目指せ7キロ!」って感じだぜ。

おいらにはトラ猫のアニキがいる。
アニキは人気がある。でもアニキは頑固。気が向かないと、背骨がつまめるほど痩せても喰わないんだ。それでニュージーランドに来たとき、検疫所で大変なことになったんだぜ。その話はこっちで。

それは今も変わってない。
でもおいらたちの飼い主のアイツと、いつも一緒にいる連れ合いは、なんとか喰わせようと必死。だってアニキは糖尿病だから毎日2回、インシュリンっていう注射を打たないといけないんだ。
(そうそうアニキは頑固なだけじゃなくて、寝相もワルいんだ→)

インシュリンはなんか喰った後にしか打てない。喰ったもんが足りないとフラフラ~。目もよく見えなくなるらしい。今までそれで、何度か大騒ぎになったんだ。その話はこっちで。

で、頑固なアニキにどうやって喰わせるか? 
そこでアイツが始めたのが「お手々まんま」。アイツが手で喰わせるんだ。ビックリだろ?それ以来、アニキは「要介護ネコ」って呼ばれてる。その話はこっちで。

ところが、そのアイツがひとりで香港なんかに2週間も行っちまったから大変なことに。だって連れ合いはお手々まんまなんかやったことないし、アニキの頑固さに苦労したのに、やっぱり、
「腹がへれば喰うだろう。」
と思ってたもんだから、すったもんだ。

けっきょくアニキは一口も喰わないで、連れ合いが用意したご飯をパッと飛び越えて、
ネコまたぎ・・・。

というのが今までの話。これだけでこんなに長くなっちまったから、ゴメンよ、続きはこん次に。
(つづく)