土の音(食育のグリーンノート&土の音工房)

「食と健康セミナー」(食養料理教室や講演会)の開催中。
「土の音工房」で、オカリナ製作販売・演奏・教室(初心者~)を主宰

手染め織り奄美紬のマフラー(襟巻き)

2015-12-12 | 食と健康

手染め織り奄美紬のマフラー(襟巻き)

先日、布団の下に押していた手染め織り奄美紬のマフラーを巻いた。

頭の後ろから首筋辺りは温かい血液が流れており、そこを冷やすと身体中が寒く感じるもの。マフラーを巻くことで、重ね着をしているような暖かさを感じる。

奄美大島出張時(2012.10.19~22)にお世話になった方が、島を離れるときに下さった希少な織物だ。過日星となられたお客様のご母堂様からの心のこもった贈り物であり、ことのほか暖かく改めて感謝・敬愛の気持ちでいっぱいだ!

幼い頃から身に付けた丹念な手織り技術でコツコツ織り上げ、奄美独特の泥染めで仕上げた奄美大島紬の生地で、気品があり実用的な襟巻きに丹精込めて拵えたもの。

畏れ多く、しばらく眺めるばかりだったけれど、大切に使ってこそ活きてくる。
軽くて繊細で柔らかく亜熱帯の太陽と緑の燦々としたパワーを感じている!

1973年に金沢から山陰~九州の自転車旅行で奄美を訪れた時も、1979年に帆走ヨット(三胴艇)で訪れた時も、まだ"カタン カタン" と機織りの音が道端に聞こえていた!

そんな奄美の伝統織物「大島紬」は、世界的にも緻密で類を見ない絣 のシルク織物であり、コブラン織やペ ルシャ絨毯と並ぶ世界三大織物!

奄美大島紬は、渋い色合いながら太陽の光を浴びると絹(シルク)の妖艶な輝きを放つと言われるけれど、室内で見ても気品溢れ繊細な優しさが漂う。

機械織りとなると手触りや着心地など価値が異なると云われるだけに、手織りは貴重な文化財といえる。

お神酒の起源を残し伝えたものかと想像される米・発酵飲料「みき」の製造所を案内して下さったり、奄美の薬草数十種を教えて下さって、野草酵素を作る大切なレシピノートも見せて下さった。

丁度開催されていた(株)玄米酵素主催の「食と健康の講座」で席を並べたり、奄美の名物料理をご馳走になりオカリナを披露したりと濃厚な思い出はつきない…。