先日仕事で上京した際に浅草寺にお詣りし、ふと天井を見上げたら蓮の花がたくさん描かれています。これまで何度もここにお詣りしたのですが本堂天井に蓮が描かれていたとは気がつきませんでした。浅草寺のHPを見ますと、日本画家の堂本印象氏が描いた「天人之図」であることがわかりました。中央には川端龍子氏の「龍之図」がその左右に「天人之図」が配されています。絵は蓮を持った天人と蓮池の2枚ありHPには天人の絵だけが載せられています。写真は天人の隣に描かれた蓮池の絵です。
昨年開花した楠田先生の大賀ハスが結実し、この春果実に発芽処理をしたところ見事発芽したようです。結実した5粒のうち3粒は兵庫県、京都府、秋田県に譲渡され兵庫、京都の種子も発芽した模様です。1世代目(当池株からは2世代目)の花の形質にはほとんど違いはありませんでした。これからさらに自家受精して代を重ねていくわけですがどのような変化が現れるのか、今後の展開が楽しみです。
楠田先生にとっては2世代目になりますが、当池の株からは3世代目になりますのでタイトルにはそう書きました。
http://rikadiary.cocolog-nifty.com/kusuda/2010/05/post-2eb5.html
昨日(15日)午前8時より事務局と理事あわせて8名が大賀池内部および池畔の除草作業を行いました。池内部はいつもながらアシカキがはびこり始めており、池に入ってこれを引き抜きました。弥生時代ながらの原始的方法です。かなりの重労働です。アシカキ(水芝)は水田雑草でもあり除草剤を使った防除策は研究されているようですが、池に除草剤を入れることには危険性の方が高いように思われ実施をためらってます。
除草作業をやめてしまえば池は瞬く間にアシカキに覆い尽くされ蓮池やら芝池やらわからなくなってしまうでしょう。実際、大賀池ができて数年後に池はアシカキに覆い尽くされ大賀ハスは絶滅の危機に瀕したことがありました。下の写真は昭和43年冬におこなった除草のようすです。池ができて7年後すでに池はアシカキに覆い尽くされていました。本会「蓮の実」より転載。
作業は1時間半ほど行って終了しました。人数の関係で池内部の除草は南池しかできませんでしたが、池畔は隅々までおこなうことができたいへんすっきりしました。
今年の観蓮会は例年どおり6月末か7月初めに行う予定です。観蓮会以外にも南紀カメラクラブの協賛を得て大賀ハスや保存会活動についての写真展も開催予定です。