大賀池のある三尾には、古くから房州音頭が伝わっているようです。江戸時代、三尾に限らず紀州の漁師は魚を追い遙か房州まで出かけていたためであると云われます。しかし房州音頭はここ三尾だけにしか残されていないようです。ネット検索しても三尾の房州音頭しか出てきませんから、もしかしたら地元房州にも残っていないのかも知れません。3年前、この音頭に我が保存会の会長が工野儀兵衛(移民の先導者)を偲ぶ詩をつけ、新しい盆踊り歌としました。http://mytown.asahi.com/wakayama/news.php?k_id=31000149999990365
この前開かれた観蓮会の反省会でそれが披露されましたが、余韻のあるゆったりとした調は、聞く者を江戸の昔へと 誘うかのようでした。三尾移民の歴史もこの詩で概略がつかめます。
大賀ハスが発見された千葉県(かつての房州)と三尾は、古くから交流があったのです。これも不思議なご縁です。