大賀蓮と関係ない話題です。
昨日、奈良市に用事で行った際に念願の入江泰吉記念奈良市写真美術館に寄ってみました。ちょうど古事記編纂1300年記念で【記紀・万葉プロジェクト「入江泰吉 神宿る大和」】が開催されており、初めて入江氏の渾身の作品に触れることができ感激でした。今まで出版物でしか見たことがなかった氏の作品ですが、実物はA0版(?)の大判で絵画的な雰囲気を醸し出していました。古事記の一節が並んで展示されており、その記述とイメージ的に合致する作品でした。
作品を見終わると、ガラス越しに庭を見ることができるのですが、ハス鉢が2鉢置かれているではありませんか。もう花は終わっているものの、ハス鉢が庭の空間にじつにフィットしていてとても良い佇まいなんです。ついついいろんなアングルから撮影してみました。
館の方に尋ねてみると、唐招提寺から入った株で品種名はわからないが花弁は爪紅だそうです。来夏は花の時期に是非訪れてみたいものです。
奈良市写真美術館のHPは http://www1.kcn.ne.jp/~naracmp/index.html
鳥取市鹿野町は、戦国時代の武将亀井茲矩によって築かれた鹿野城のもとに開かれた城下町です。亀井氏が津和野に転封されたあと鳥取藩に組み込まれ、城は廃城となりましたが、城下町の面影を今に残しています。
今でも町には当時の面影が残っており、これを活かした町づくりが行われています。司馬遼太郎氏は「街道を行く」で鹿野を次のように描いています。
人通りは、ない。
通りは水の底のようにしずかで、
ときどき京格子の町家や、
白壁に腰板といった
苗字帯刀身分の屋敷などが
のこつている。
ぜんたいに、えもいえぬ
気品をもつた集落なのである。
この町に蓮がやってきたのは2006年。鳥取大学で研究に使われた蓮105種類を譲り受け民家の軒先で栽培し町づくりの一助としています。この蓮を紹介するリーフレットがなかなかステキなのですが、著作権に抵触するかも知れませんので、紹介は控えます。
蓮以外にも春は「桜」、秋は「コスモス」、冬は「椿」を観光の目玉にしているようです。「四季薫る」が町を冠する言葉です。
鹿野城址
城址に近い殿町界隈
鹿野往来館「童里夢」に置かれた蓮。舞妃連があります。
上町の民家に置かれた蓮
蓮だけでなく四季折々の花も添えられています。
格子に添えられた風車が粋です。
石造りの水路もなかなか味わい深いです。
鹿野町は鳥取市から20kmで車で40分ほどです。
鹿野町観光のHP
http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1113189652781/index.html
NPO法人「いんしゅう鹿野まちづくり協議会」のHP