大賀池日記

和歌山大賀ハス保存会のブログです。大賀池は和歌山県日高郡美浜町三尾にあります。since1962

京のおもてなし

2014-07-29 23:37:34 | 京都花蓮研究会

先日の27日に京都嵯峨野の大覚寺で京都花蓮研究会の研修会がありました。朝9時から午後2時までの5時間、盛りだくさんの内容でした。従来の研修会は地方へ出向くことが多かったですが、今回は本拠地京都でおこなわれるということで、長尾副会長より実に心のこもったおもてなしをいただきました。

「おもてなし」はオリンピックを招致するさいに滝川クリステルさんがおこなったジェスチャーが一世を風靡しましたが、その根源は千利休の「四規七則」だと思います。今回まさにそれを目の当たりにする思いでした。

http://iroha-japan.net/iroha/C01_accomplish/01_sado.html

中身がたいへん濃いので、少しずつ紹介していくことにします。

大覚寺のある嵯峨野は、史蹟名勝天然紀念物保存法・文化財保護法による史蹟および名勝の指定、都市計画法による風致地区指定、古都保存法による歴史的風土保存地区指定、文化財保護法による重要伝統的建造物群保存地区の指定(「京都・嵯峨野における景色の持続と変容」樋口忠彦、山口敬太)を受けた歴史的、景観的にたいへん優れたところです。

Photo

大覚寺は真言宗大覚寺派の本山である門跡寺院です。

Dscn8419

寺の敷地に周囲1km大沢の池があり、名古曽の蓮が繁茂しています。

Img_7688

Img_7690

Photo_2

Img_7588_2

「名古曽」は有名な名古曽の滝に由来します。池を巡る途中に大粒の雨が降りだしたので、そこは見学できませんでした。

藤原公任「滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ

今でこそ繁茂している蓮ですが、これを再生したのが嵯峨芸術大学の真板先生と学生たちなのです。

http://www.akio-maita.com/grasscarp1.html

真板先生から説明を聞く会員。

Dscn8427

説明を受けているのが、本堂にあたる五大堂でそこから濡れ縁(観月台)が池の方に張り出していて、大沢の池の眺望を楽しむことが来ます。手前に松があり、眺望を妨げているようですが、これは遠近感を出すための演出なのだそうです。

Dscn84331

五大堂は東端にある建物で、その西側には嵯峨天皇や弘法大師の尊象を安置した御影堂があります。建物は宸殿に代表されるように平安王朝風な感じです。下の写真は御影堂。

Dscn8422

さすが門跡寺院です。瓦の隅々まで菊の御紋が。

Img_7663

池の周遊のあと、お寺の見学の前に望雲亭というお茶室に入れていただきました。お茶室からは大沢の池や多宝塔、背後の山々が一体になった素晴らしい景観を堪能することができました。

Dscn8415

Img_7591_2

茶室で長尾様より茶器や掛け軸等のご説明がありました。器は中国景徳鎮産で日本からの注文に応じて焼かれたものらしいです。

Img_7608

Img_7596

掛け軸には蓮愛好家のお客人をもてなすためためでしょう、松平定信(楽翁)公の和歌が認められた短冊がかけられていました。

松の色も 花の香りも とりどりに みな天地の まことぞ見る

人数が多いので、御手前ぬきで紙コップで蓮茶をいただきました。

Img_7609

大覚寺見学からかえって、別室で嵯峨御流華務長辻井ミカ先生に蓮の花の生け花を実演していただきました。実演が始まるまでお抹茶と鶴屋壽さんの「嵯峨のはな」という羊羹をいただきました。とても上品な甘さでした。

Dscn8413_2

Dscn8410

Dscn8402

テーブルの上には長尾様が生けられた蓮の花が5鉢置かれていました。花は長尾様が育種されたものだそうです。

Photo

辻井先生がご説明されながら生けるのですが、よどむことなく話と生け花が渾然一体となって進められました。

Img_7657

Img_7660

嵯峨御流については辻井先生のHPをご覧ください。また蓮を生けておられる動画も配信されています。

http://www.sagagoryu.gr.jp/kamucho

http://mikatsujii.com/summer_movie.html

生け花講習が終わったら、いよいよの昼食です。「泉仙」さんの蓮尽くしの精進料理です。京料理は目で食べるといわれますが、お味もなかなかでした。

Img_76681

Img_7672

ご飯には蓮の実が混ぜ込まれていますし、糖蜜ときなこの蓮根スイーツもなかなかよろしおした。(^∧^)ゴチソウサンデシタ

あ、そうそう、名古曽蓮ですが、池では花が遠くて撮影できませんでした。ちょうど生け花用にたくさん切ってこられていましたのでその写真をアップしておきます。

Img_76211

京都花蓮研究会の役員のみな様方、素晴らしい研修会を企画開催してくださりありがとうござました。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

和歌山県植物公園緑化センター

2014-07-21 22:31:30 | 緑花センター

現在、蓮観賞特別早朝開園中です。あと26日と8月2日、3日の3日間です。

http://www.w-botanicalgarden.jp/map/hasu.html

3000m2という大池のハスはよく茂っているのですがなかなか花が増えず、現在センターの改善努力中です。その努力が功を奏して花の数が増えてきています。しかし、まだ池を埋め尽くすほどに花が増えているわけではありません。まだまだセンターの奮闘努力が続きます。

p( ^ 0 ^ )q がんばれ!

Img_7502

大池の花は斑のハスの分布面積が紅より3倍以上広いように思います。

Img_7514

当地から分根された大賀ハスは、池の上にある東展示室やcafe floraがある広場に移され鉢植えされています。今年は残念ながら花をつけなかったようです。

Img_7520

Img_7515

Img_7518

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紀の川市大賀ハス観蓮会

2014-07-19 21:20:45 | 紀の川市

大賀蓮の花の時期としては少し遅いのですが、今日紀の川市平池緑地公園で大賀ハス観蓮会が開催されました。多くの方が来られていました。

紀の川市長さんのご挨拶から、紀の川市大賀ハス実行委員会副会長さんや政治家の方々がご挨拶された後、催し物として箏の演奏や貴志川中学校のブラスバンド部の演奏がおこなわれました。

Img_7355

Img_7348

Img_7350

Img_7344

Img_7356

越日友好議員連盟から紀の川市長に贈られたハスの摘み取り用小舟。昨年夏に越日友好議員連盟が紀の川市を訪れたさいに、蓮の根茎とこの小舟を市長に贈ったそうです。

Img_7338

Img_7342

青洲の里で咲くベトナムハノイ産のハスの花。

Img_7363

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蕾は10本

2014-07-12 17:12:14 | 大賀池

大賀池も先日の台風通過で花は吹き飛ばされ、多くの葉が傾いていました。その中に丈の低い花が2本残っていました。

Dscn6470

Dscn6475

今年は花の数が大賀池史上もっとも多かったのではないかと思われました。花茎も太く高く、葉も大きく、成長のよさが花の数に繋がったようです。

Dscn6469

池の中央の花茎。170cm近くあります。

Dscn6466

蕾はかなり大きくなったものをはじめ立ち上がったばかりのものが、南池で7本、北池で3本ありました。

Dscn6463

Dscn6467

シオカラトンボ、ショウジョウトンボがよく目につきました。

Dscn6481

Dscn6473

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

千葉公園の大賀蓮

2014-07-10 22:43:19 | 千葉市

東京から早朝千葉市に足を伸ばして千葉公園の大賀蓮を見てきました。

JR総武線千葉駅のマンホールの蓋には千葉市の花大賀蓮、千葉公園への案内板には大賀蓮の妖精ちはなちゃんが。

Img_7154

Img_7156

モノレールで2駅目の千葉公園で下車し駅の目と鼻の先に公園があります。

Img_7159

奥の階段を下りたところ左が綿打池、右が蓮華亭と大賀蓮池です。

朝早かったので、蓮華亭には入れませんでした。

Img_7169

Img_7166

ここの大賀蓮は大輪で直径は30cm近くあります。ボールペンの長さは14.5cmあります。

Img_7161

蓮華亭のちはなちゃんとツーショットしたかったのですが、今回はあきらめました。

Img_7165

池畔には千葉市在住の石川光さんと鷲見照さん寄贈の石碑が据えられています。

Img_7167

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする