栃木県宇都宮市は平成13年から中心市街地の活性化や防災拠点の設置を目的に宇都宮城跡の一部が復元する工事を進めてきましたが、ほぼ完成したようです。それにあわせて、市民団体の宇都宮城跡蓮池再生検討委員会が数年前から準備してきたハスの実の発掘が動きだしたようです。
宇都宮城は戊辰戦争のおりに官軍と幕府軍が激しくせめぎ合う舞台となり、城の建物はほぼ全焼してしまい、維新後も土塁は崩され堀は埋め立てられてしまいました。
城の東にあった堀には江戸時代初め頃より堀が埋められる明治頃までハスが植えられていたようで、宇都宮の人々に長い間親しまれていたようです。
今回堀跡の一部を発掘してハスの実を探し出し、それを発芽させ城の再生に花を添えようというのです。この事業には、城の再生とハスの再生を宇都宮の発展へつなげようとの再生検討委員会の方々の熱い思いが込められています。発掘日程については、宇都宮城跡蓮池再生検討委員会より連絡がありました。
日程は 4月5日発掘 同6日に掘り出した土の中からハスの実を選別する作業となっています。
発掘作業は、関電工(株)がボランティアとして参加し、同社所有の建柱車で2~3t近くの土を掘り出し、近くの旭中学校校庭で小中学生や市民の協力を得て選別作業をする段取りになっているようです。
大賀先生は、師である内村鑑三先生の著書「後世への最大遺物」を読むように人によく奨めていたようです。今回の宇都宮城跡蓮池再生検討委員会がリードしてきた事業が、成功裏に終わり宇都宮市の後世への最大遺物とならんことを祈念します。
都宮城跡蓮池再生検討委員会については、「大賀ハスの今 2008」に紹介されています。
平成の大賀蓮が生まれるか否か・・・・。
平成20年という節目の年に、大いに期待したいロマンです。市民活動が子供達に「蓮への親しみ」をもたらして下さることを祈っております。
江戸時代のいつから植えられているかは知りませんが、初期の頃からだとしたら、古蓮実は最も古くて400年くらい前のものになります。しかし、蓮の実はすぐには発芽しないものの時間と共に大半が発芽するので、残っている果実は案外少ないと思います。私は掘り出す2~3tの土の中だと数粒くらいではないかだと踏んでいます。
でも、私が耳にした話では、湖底や沼底に落ちた蓮の実は、水の流れで実が集まる場所があるそうですが、如何でしょうか?
この疑問も解明される日が近づいています。ワクワクします。
>集まる場所があるそうですが、如何でしょうか?
以前住んでいた家の近くにハスが植えられた溜池があり、北西の季節風に吹かれて東の堤に多くの果托が集まっていましたから、当然そういうところはあるでしょうね。