桜燕館 -さくらつばめの気まぐれブログ-

日々の雑感と、たま~の旅日記。

桜燕日記 May 21, 2019

2019-05-21 | 桜燕日記
 西日本鉄道(西鉄)は昨日、東京都内で2019年度のグループ事業戦略説明会を開催した。今年3月に運行を開始した天神大牟田線の観光列車・THE RAIL KITCHEN CHIKUGO(ザ・レール・キッチン・チクゴ)の現状や、今年2月に策定された中期経営計画に盛り込まれた天神大牟田線への有料座席の導入、バス事業の現状と将来についてなどについて、説明を行なったという。

 まず、THE RAIL KITCHEN CHIKUGOについては、実質ほぼ満席ということで、出足は好調のようである。当面はTHE RAIL KITCHEN CHIKUGOを活かして沿線の活性化にしっかり取り組む、とのこと。
 今後、この好調な状態がどこまで続くかは未知数であるが、沿線の側も魅力を十分に発揮し、観光客に伝えてリピーターを増やしたり口コミを広げてもらったりといった努力を怠ってはならないと思う。

 また、有料座席制度の導入について、社長は、夕方のラッシュが終わった頃に、通勤客が酔っ払って安心して座って帰れる列車をイメージしていた、と述べた、という。
 ただ、有料座席をそのようなコンセプトで導入しても、失敗に終わるのではないか、と私は思う。酔っ払いの中には、マナーの悪い客も少なくない。有料座席の電車または車両に、マナーの悪い酔客が紛れ込むようなことがあれば、酒を飲んでいない一般客は敬遠するだろうから。
 また、現場からは、朝に何とか運転できないか、という声も上がっているという。朝は通勤・通学客が同じ時間に殺到するため、導入するのは難しいかも知れないが、朝に有料座席が導入されれば、助かる客は少なくないのではないか。
 有料座席については2年後、春日原駅周辺で進んでいる連続立体交差事業で線路を地上から高架に切り替えるタイミングでの導入を予定している、とのこと。

 バス事業については、運転士不足が課題となっている。そのため、福岡都市圏では、乗客自体は増加傾向にあるにも関わらず、バスの減便や終バスの時間繰り上げなどが行われている。
 また、福岡空港内の連絡バスについては専用道路を設け、いずれは自動運転に挑戦する、という。

 地方では今後、ますますの人口減少、少子高齢化が進行してゆく。
 そんな中で、生き残りをかけて攻めの姿勢に転じている西鉄の好感度が、自分の中で急浮上している。
 JR九州も、2010年代前半くらいまでは良かったんだけど‥‥。