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水と空気で走れる電気自動車が2017年頃にルノー・日産から実用化の見通し

2014年06月16日 | 自然科学・技術・工学

2014年06月14日 18時00分49秒

水と空気で走れる電気自動車が2017年頃にルノー・日産から実用化の見通し



トヨタ・プリウスに代表されるハイブリッドカーが街中にあふれ、さらにニッサン・LEAFのように100%電気の力で走行するEV(フルEV)の姿を見かけることも多くなってきましたが、今度は水と空気を燃料にして走行する「空気アルミニウム電池自動車」の開発が進められています。2017年にはルノー・日産アライアンスに よって実用化される予定であることも明らかになってきたこの技術は、従来のガソリンの替わりに普通の水をタンクに給水し、アルミニウムと反応する際に生じ る電力をエネルギーとして利用するというもので、理論上は1600kmという距離をノンストップで走り続けることが可能とされています。

Renault-Nissan To Use Phinergy’s Aluminum-Air Battery - HybridCars.com
http://www.hybridcars.com/renault-nissan-to-use-phinergys-aluminum-air-battery/

An Electric Car That Can Travel 1,600 Kilometers Unveiled By Alcoa And...
http://www.autogo.ca/en/news/technology-and-accessories/an-electric-car-that-can-travel-1-600-kilometers-unveiled-by-alcoa-and-phinergy

水と空気で走る究極のエコカーともいえる車両を開発したのは、イスラエルに拠点を置くPhinergy(フィナジー)社と、世界でも有数のアルミニウムおよび関連製品メーカー「Alcoa(アルコア)」のカナダ法人であるAlcoa Canadaの開発チーム。両者が開発した空気アルミニウム電池を搭載した車両はすでに走行実験を済ませており、F1カナダGPが開催されているカナダ・ケベックのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでのデモ走行も実施されています。


そのデモ走行の様子が以下のムービーに収められています。

Alcoa-Phinergy electric car demonstration at Circuit Gilles-Villeneuve - YouTube


走行デモに用いられたテスト車両。ベースとなっているのは、トヨタとPSA・プジョーシトロエンによる合弁企業が開発し、シトロエンが販売していたシトロエン・C1とみられます。左側のドアには、Phinergy社の赤いロゴがデザインされています。


反対側にはAlcoa社のロゴが見えていました。


トランク部分には、どーんと空気アルミニウム電池のシステムが搭載されています。


黒い姿を見せているのがシステムのメインとなる電池モジュール。正確なサイズや重量などは公開されていませんが、25枚のユニットをつなげたモジュールが上下に2台配置されており、合計で50枚のユニットから構成されています。


緑あふれるジル・ヴィルヌーヴ・サーキットの本コースに入りました。


順調に走行する車両。



さすがにレーシングスピードでの走行というわけには行かなかったようですが、4名の乗員を乗せて順調にコースを周回する様子。


2017年の実用化に向け、高いレベルまで技術開発が進められています。


Phinergy社が開発して実用化目前に達している「空気アルミニウム電池自動車」のシステムについて、以下のムービーで解説されています。

Phinergy drives car by metal, air, and water - YouTube


空気アルミニウム電池とは、空気中の酸素をアルミニウムで反応させることによって電力を発生させる電池。その仕組みは古くから知られていたものでしたが、実用化にはさまざまなハードルが立ちはだかっていました。


電池の内部では薄いアルミの板が負極の電極(Metal Anode)として持ちいられており、これに電解液(Electrolyte)となる水と、正極としての空気の層(Air Cathode)が配置されるいう構造になっています。通常の電池では正極にも金属を用いる必要があるのですが、今回はこれを空気に置き換える技術が開発 されたことで大幅な軽量化が可能になり、高い重量エネルギー密度を実現して長い航続距離を得ることになった、というわけです。



PhinergyのCEOであるAviv Tzidon氏は、この技術がもたらすのは「非常に高いエネルギー密度」であり……


二酸化炭素を一切排出しない『ゼロCO2エミッション性』


環境に負荷を与えないことなどによるサスティナビリティ(継続可能性)


そしてほぼ100%のリサイクル性を挙げています。


用いられるアルミの電極は、Alcoa社のような企業が提供するアルミナ(酸化アルミニウム)から製造されます。電池の中で化学反応を起こしたアルミ電極は水酸化アルミニウムへ と変化してしまい。以降はもう電極として利用することはできなくなります。そのため、Phinergyではアルミ板を交換可能なカートリッジ式とし、寿命 を迎えたアルミ板を取り外して再利用するというリサイクルシステムを作り上げています。取り外されたアルミ板は再処理が施され、新たなアルミ素材(アルミ ナ)として再利用される、という仕組みになっています。


この車両に実際に試乗したBloombergの記者によるレポートがこちらのムービー。

Phinergy 1000 Mile Aluminum Air Battery On The Road In 2017 - YouTube


手に持っているのが、実際に使われているアルミ電極です。


ムービーを見るとわかりますが、少し派手なのを差し引くと普通の乗用車のように走行するデモ車両。


運転の様子も、特に変わった点はありません。


そしてたまに必要になるのが、電池用の水の給水。


ガソリン車と同じように、給水タンクにホースを差し込んで水を流し入れます。


実際に給水されている水を飲んでみる2人。このように、まったく害のない普通の水が使われるのも特徴の1つとなっています。Alcoa社によると、化学変化を起こし続けるために必要な給水は通常で1か月から2か月に一度でOKとのこと。


なお、この技術は自動車向けの用途に限らず、さまざまな方面での活用が可能とのこと。停電時のバックアップ電源や、災害時に電源を確保するための予備電源としての活用も可能とされています。

これらのムービーを見てもわかるように、空気アルミニウム電池自動車の技術はかなり実用化に近いところにまで達しているようです。実際にアルミ板をリサイ クルする際には大きな電力が必要になるため、トータルで考えた二酸化炭素排出量やコストがどうなっているのか、注意深く見つめることも重要ではあります が、空想の世界でしか存在しなかった「空気と水で走るクルマ」がいよいよ実現するという瞬間が近づいてきているのは確実なようです。

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2014年06月14日 18時00分49秒 in ハードウェア,   サイエンス,   ムービー,   乗り物, Posted by logx_tm


コロンビア大統領選、FARC和平交渉推進の現職サントス氏が再選

2014年06月16日 | 国際 中南米

コロンビア大統領選、FARC和平交渉推進の現職サントス氏が再選

2014年06月16日 14:24 発信地:ボゴタ/コロンビア

1/3 コロンビア大統領選、FARC和平交渉推進の現職サントス氏が再選

×コ ロンビア・ボゴタ(Bogota)で、大統領選の決選投票での勝利が判明した後、「平和」と書いた手のひらを掲げて支持者に応えるフアン・マヌエル・サン トス(Juan Manuel Santos)大統領(2014年6月15日撮影)。(c)AFP/Guillermo LEGARIA

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【6月16日 AFP】南米コロンビアで15日、任期満了に伴う大統領選挙の決選投票が行われ、現職のフアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領(62)が接戦を制して再選を果たした。

 選挙管理委員会の発表によると、中道右派のサントス大統領の得票率は50.95%で、より保守色の濃いオスカル・イバン・スルアガ(Oscar Ivan Zuluaga)元財務相(55)の45%を上回った。

 サントス大統領は1期目の任期中、半世紀にわたる左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(Revolutionary Armed Forces of ColombiaFARC)」との「内戦終結」を公約に掲げ、和平交渉を率いてきた。一方のスルアガ氏は長く和平交渉に反対の立場を取ってきた人物で、今回の選挙でも「刑事免責なし」を掲げ、もっと厳しい条件での対応を主張していた。

 対FARC和平交渉の是非を国民に問う形となった今回の大統領選だが、「紛争の終結か、終わりなき紛争か」の選択を迫ったサントス大統領が、より多くの国民の支持を集めた。アンデス大学(University of the Andes)の政治アナリスト、フェリペ・ボテロ(Felipe Botero)氏は、「国民は和平交渉の継続を望んでサントス氏に投票した。必ずしも1期目の政策全般を支持したわけではない」と述べている。

 コロンビアでは過去50年に及ぶ紛争で22万人以上が死亡し、500万人が住む家を追われている。(c)AFP/Alina DIESTE


米、在イラク大使館から一部職員退避へ

2014年06月16日 | 国際 アラブ

米、在イラク大使館から一部職員退避へ

2014年06月16日 11:13 発信地:バグダッド/イラク

米、在イラク大使館から一部職員退避へ

×イラクの首都バグダッド(Baghdad)で、イスラム武装勢力との戦闘に向かう志願兵らを乗せたトラックに手を振る兵士(2014年6月15日撮影)。(c)AFP/AHMAD AL-RUBAYE

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【6月16日 AFP】イラクの北部広域を掌握したイスラム武装勢力が首都バグダッド(Baghdad)に向けて進撃を続けるなか、米政府は15日、同市の米大使館から一部職員を退避させると発表した。

 米国務省のジェン・サキ(Jen Psaki)報道官は、バグダッドの大使館職員をより安全な南部バスラ(Basra)と北部クルド人自治区のアルビル(Arbil)の米領事館に「一時的に再配置する」と発表。ただ、退避させる職員の人数は明らかにしなかった。

 さらに一部の職員は、隣国ヨルダンの首都アンマン(Amman)の米大使館で、イラク関連業務を行う。

 一方、在イラク米大使館では、「進行中の不安定な現状」に対応するために警備担当者を増員し、職員の一部退避後も引き続き開館する予定だという。

 バグダッド市内の厳重な警備態勢が敷かれたグリーンゾーン(Green Zone)にある同大使館は、世界各国の米大使館の中でも最大規模。(c)AFP/Mohamad Ali Harissi


秘密法廃止法案を提出=共社無

2014年06月16日 | 政治

秘密法廃止法案を提出=共社無

 

 共産、社民両党と無所属の糸数慶子山本太郎両参院議員は16日、特定秘密保護法の廃止法案を参院に共同提出した。民主党などにも賛同を呼び掛ける考えだ。
 共産党の山下芳生書記局長は提出後、記者団に「国民の目、耳、口をふさぐ希代の悪法だ」と批判。社民党の福島瑞穂副党首も「根本的に問題のある法律だ」と述べた。 (2014/06/16-13:10)


カンボジア人が大量出国=軍政の迫害恐れ-タイ

2014年06月16日 | 国際 アジア

カンボジア人が大量出国=軍政の迫害恐れ-タイ

 
15日、タイからカンボジア西部のバッタンバン州に逃れてきたカンボジア人労働者ら(AFP=時事)

 【バンコク時事】クーデターで軍が全権を掌握したタイから、カンボジア人の出稼ぎ労働者が大量に出国している。国際移住機関(IOM)によると、この1週間余りで推定10万人以上が帰国した。
 軍事政権の国家平和秩序評議会(NCPO)の命令で、軍がカンボジア人労働者に対する全国的な取り締まりに乗り出したとのうわさが流れ、迫害を恐れたカンボジア人の間で、パニックが広がったとみられている。(2014/06/16-14:24)

 
15日、タイからカンボジア西部のバッタンバン州に逃れてきたカンボジア人労働者ら(AFP=時事)

 【バンコク時事】クーデターで軍が全権を掌握したタイから、カンボジア人の出稼ぎ労働者が大量に出国している。国際移住機関(IOM)によると、この1週間余りで推定10万人以上が帰国した。
 軍事政権の国家平和秩序評議会(NCPO)の命令で、軍がカンボジア人労働者に対する全国的な取り締まりに乗り出したとのうわさが流れ、迫害を恐れたカンボジア人の間で、パニックが広がったとみられている。(2014/06/16-14:24)


武装組織125人殺害=タリバン「外国企業出て行け」-パキスタン軍

2014年06月16日 | 国際 アジア

武装組織125人殺害=タリバン「外国企業出て行け」-パキスタン軍

 

 【ニューデリー時事】パキスタン軍は16日、北西部のイスラム武装勢力拠点を爆撃し、前日から始 まったテロ組織掃討作戦で125人以上を殺害したと明らかにした。死者の多くは中央アジアのウズベキスタンを拠点として活動する「ウズベキスタン・イスラ ム運動」(IMU)のメンバーとみられる。
 一方、パキスタンの武装勢力「パキスタン・タリバン運動」(TTP)は16日、「全ての外国企業は即 刻操業を中止し、国外に撤退するよう警告する。従わない場合は安全を保証しない」との声明を発表した。シャリフ政権への報復も宣言しており、全土で治安が 悪化する恐れがある。
 日本貿易振興機構(JETRO)によると、国内には南部カラチを中心に、スズキやトヨタなど日系企業67社が進出している。(2014/06/16-18:01)