最近、本を読む量がめっきり減ってしまたけれど、
浅田次郎さんの「神坐(かむいま)す山の物語」を読みました。
あ~、これが浅田次郎さんだ!
This is Asada Jirou.!
なんとも奇妙な語り、
綺譚(きたん)というんでしょうか。
どっぷり、浅田次郎さんでした。
<一文引用>
「外国から渡来した神仏には、愛だの慈悲だのという人間性があるのだが、
日本古来の神は超然としており、ひたすら畏怖べき存在である。
そうした意味では、一概に宗教とは言えまい。
私たちの未知なる自然や神秘なる現象を総括して、固有の神とした。
長い歴史の中で、預言者の出現すら許さなかった、
恐ろしい神である。」
~ずっとまえに読んだ
「あやし うらめし あな かなし」
が、浮かび上がる。
~綺譚です。