4年 野呂ほづみ
卒業研究でモンゴルのフスタイ国立公園に生息する草食獣4種(モウコノウマ・アカシカ・ユキウサギ・マーモット)の食性を解明しようと決めたのは4年生になる少し前でした。それまでは動物園でオカピの実験を計画していたため動物園に実習に行ったりしていました。しかし、どうやらオカピの実験は難しいという話になり断念せざるを得なくなりました。研究室に入室する前から動物園での研究を希望していたので残念なことではありましたが、モンゴルでの研究はとても興味をそそられたので、やりたい、と思えました。実際にモンゴルに行けた事は良い経験にもなりました。公園内とはいえ広大な土地に放たれた動物たちは動物園で見る姿とは異なり、いきいきしているように思えました。この時感じたギャップやインパクトを忘れてはいけない、と思いました。しかし、限られた日数の中では限界があり、私は対象動物の一種であるモウコノウマを近くで見る事はできませんでした。帰国して卒業論文を書いていると「去年も行けばよかった、ゆっくり観察したかった」と何度も思いました。二度行ったところで満足する事はないと思いますが、やはり一度きりでは分からない事や後悔もありました。「一度しか行った事ないのにそんなこと言い切れるの?」と訊かれると返す言葉がありませんでした。きっと、事前の準備をしっかりとして、勉強をしてから行けば、調査地に行く回数が少なくても十分なデータがとれていたのだとも思いますが、同輩が何度か行ける調査地で研究をしている事を羨ましく思う事もありました。これから研究をする後輩が私と同じ思いをしないといいなと思います。
最後に、野生動物学研究室に入った2年は長く、その中で学びや発見も多くありました。ここにいた2年間を糧に、今後の生活につなげられたら、と思います。
お世話になった、先生方、モンゴルでお世話になった方々ならびに同研究室の皆様、ありがとうございました。
卒業研究でモンゴルのフスタイ国立公園に生息する草食獣4種(モウコノウマ・アカシカ・ユキウサギ・マーモット)の食性を解明しようと決めたのは4年生になる少し前でした。それまでは動物園でオカピの実験を計画していたため動物園に実習に行ったりしていました。しかし、どうやらオカピの実験は難しいという話になり断念せざるを得なくなりました。研究室に入室する前から動物園での研究を希望していたので残念なことではありましたが、モンゴルでの研究はとても興味をそそられたので、やりたい、と思えました。実際にモンゴルに行けた事は良い経験にもなりました。公園内とはいえ広大な土地に放たれた動物たちは動物園で見る姿とは異なり、いきいきしているように思えました。この時感じたギャップやインパクトを忘れてはいけない、と思いました。しかし、限られた日数の中では限界があり、私は対象動物の一種であるモウコノウマを近くで見る事はできませんでした。帰国して卒業論文を書いていると「去年も行けばよかった、ゆっくり観察したかった」と何度も思いました。二度行ったところで満足する事はないと思いますが、やはり一度きりでは分からない事や後悔もありました。「一度しか行った事ないのにそんなこと言い切れるの?」と訊かれると返す言葉がありませんでした。きっと、事前の準備をしっかりとして、勉強をしてから行けば、調査地に行く回数が少なくても十分なデータがとれていたのだとも思いますが、同輩が何度か行ける調査地で研究をしている事を羨ましく思う事もありました。これから研究をする後輩が私と同じ思いをしないといいなと思います。
最後に、野生動物学研究室に入った2年は長く、その中で学びや発見も多くありました。ここにいた2年間を糧に、今後の生活につなげられたら、と思います。
お世話になった、先生方、モンゴルでお世話になった方々ならびに同研究室の皆様、ありがとうございました。