夫の転勤

今日は転勤の内示が出る日．夫は朝からそわそわしていた．結果的に，彼は大阪勤務のままだった．彼も私もとてもほっとした．私は大学もあるし，母の介護もあるし，実家の経理の仕事も手伝っているので大阪を離れられない．けど，何年も夫と離れて暮らすことは考えられなかったので，私も朝からそわそわさんだった．本当にほっとした．大阪勤務継続で本当によかった．神様ありがとうー．こういう運命の分かれ道が年2回ある．9月1日と3月1日である．私は毎回どきどきさせられるこの両日が嫌いだ．

さて，内示というと，人事から所属部の部長や課長に連絡が行き，本人に伝えられるのが通常である．が，実は営業の間では事前に誰がどこへ行く（飛ばされる）のかということは結構知れ渡っていたりする．

実際私が以前営業として勤めていたときも，とある先輩Aさんが東京から仙台へ行くことになることを本人よりも先に知っていた．けれど，内示の日まで黙っていた．同じ情報を聞いた別の先輩Bさんが，Aさんは当然仙台行きを知っていると思い，Aさんに「仙台行ってもがんばってね」などといったところ，Aさんは青ざめたそうだ…そりゃ上司より先に内示を言われりゃーね．驚くよね．

そのとき私のOJTをしてくれていた先輩に「なんで本人よりも先に関係のない私たちが知るってことが起こるんでしょうか」といったところ「それは営業だから」と的確な答えを下さった．営業とはそういう世界だ．私は退職し営業職からは足を洗ったが，今でも自分は営業に向いていると思っている．プリンターを売る機会はなくなったが，自分を売る機会，学生を売る機会（変な意味じゃなくて）はこれからどんどん出てくるだろうからそういうときに営業で培ったコンピテンスィーを生かしていきたいと思う