今日は水越先生とゼミ生のみんなで尼崎市立教育総合センター研究発表会にいってきた.
市が催す研究会としてはレベルが高いと感じた.まず,全ての発表が論文の冊子の刷りぬきのような形で印刷がされ配られる.お金をかけるとかの問題でなく,気合の入れようが伝わってくる配布資料であった.
幾つかの実践を紹介してみる.
●心を育てる学級経営
「どうぞ・ありがとう方式」
プリントを配るときなども,「どうぞ」「ありがとう」をいうようにしている.
それをすることによってクラスの雰囲気が変わってきた,とう学級経営に関するご発表.
ちあき所感:
同じクラスの中でも高学年になると男女で会話が出てこなかったりすることがでてくる.その場合,グループ作業するときも対話が進まず,グループ活動を行う土壌を形成できない場合がある.そんなときのクラスの雰囲気を変える第一歩になるかなぁと思いました.
大人になっても,態度で気持ちが通じると思っている人が多い.
けれど,気持ちは言葉に出さないと伝わらないことが多いですよね~.
●確かな言葉の力を育てる指導の探求ー「書くこと」を意識した授業へのアプローチー
・図画工作展に両親を誘う招待状を書く(低学年)
・おじいちゃんおばあちゃんへ形式を意識した手紙をだす(中学年)
・慣用形式に従って音楽会への招待状を書く(高学年)
形式と気持ち(自分の気持ちを含めること)を意識して書くように指導しましたとのこと.
ちあき所感:
全ての実践が社会文化的文脈に沿ったテーマになるように課題を設定しているのがよかった.子どもたちは手紙や招待状を書くことに必然性を感じて学習に取り組めたように感じた.次は,一対複数での展開を考えていってもいいのではないかな.たとえば,個人宛に書くものから大勢宛に向けて書くもの,その違いによって伝えるものや伝え方が違うことをしてもよいと思った.
●理科
教材の開発
利用者により容易に変更できる教材の開発
授業の補助として利用する教材
一斉授業を前提とした教材
ちあき所感:
各教師が手分けして教材を作ったようであるが,時間がかかりすぎるのでは?従来のコンテンツを使った方がいいように思う.これまでにどういう教材を活用していたのかは分からないが,学研が提供しているデジタルコンテンツでは,クリップとして映像が保存されており,便利である.そういった部分との組み合わせを考えてみてもいいのではないか?
WEBにあげて共有しているとのことである.この教材は,利用者により変更しやすくしている.で,実際複数の教員で使った結果,どういうところが変更なしでよくて,どういうところに変更する箇所が出たのか?を聞いてみたかった.
●学校情報処理システムの考察
唯一の質的な研究であった.学会などでは,徐々に質的な研究が行われ,その意義が認められつつある.学校の教員の報告では,実践に対する評価はほとんどがアンケート調査などによる評価がおこなわれている.しかし,総合的な学習の時間で養われた力に対しては,アンケートで実践の評価を伝えることが難しい場合も出てきた.
現場の先生方は研究の結果をだす,成果を見るとなるとまだ「アンケート」とお考えになっているのかもしれない.質的研究,その意義などに気づいているのかもしれないが,報告書にはなりえないと考えているのではないかな?こういった研究報告が増えてくると,実践の見方が広がるのではないかと思う.
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その後・・・ひさびさの電車,ものすごく疲れた.研究会に行く前に
たまっていた家事をしたせいもあると思うが・・・.どうしても夕食を
作る気になれず,ひとりラーメンを食べて帰った.家族は・・・.
すんまそん