岩千晶のつれづれ日記

教育工学を専門とし,高等教育における学習環境デザインに取り組むママ研究者の岩千晶が気の向くままに書いている日記

ACCEPED

2005年02月26日 | Weblog
今年の6月にカナダモントリオールで開かれるED-MEDIA(国際会議・学会)に私の書いた論文が採択されました.ポスターセッションですが,はじめてのことだし,とてもとてもうれしい.うふ


ボリビアとの学校間交流

2005年02月23日 | Weblog
ボリビアとの学校間交流が進んできた.

手紙でのやり取りでなく,今後はインターネットカフェを使っての電子メールの交換になりそうである.ボリビアの先生も,ポケットマネーを使ってやります! と言ってくれている.

三箇牧小学校の先生も現地のカリキュラムを送ってほしいと依頼されるなど学校間で交流を進める上での段取りを整えていく準備をされている.

1年かかったが,ようやく波に乗れそう.やはり,先進国とするのとは違い,途上国との実践は打ち合わせなどがスムーズにいかない.ネットの不備もあるし,これまで学校間交流というものをした経験がないため,どうすすめていっていいのかが不透明であるからだと思う.最初は日本の先生にひっぱっていってもらう形で進めていくのがベターなように思う.

スペイン語の翻訳は大学生にがんばってもらうしかない.
まこ,ほたるちゃん(?)ファイトー


尼崎での研究会

2005年02月22日 | Weblog
今日は水越先生とゼミ生のみんなで尼崎市立教育総合センター研究発表会にいってきた.

市が催す研究会としてはレベルが高いと感じた.まず,全ての発表が論文の冊子の刷りぬきのような形で印刷がされ配られる.お金をかけるとかの問題でなく,気合の入れようが伝わってくる配布資料であった.

幾つかの実践を紹介してみる.

●心を育てる学級経営

「どうぞ・ありがとう方式」

プリントを配るときなども,「どうぞ」「ありがとう」をいうようにしている.
それをすることによってクラスの雰囲気が変わってきた,とう学級経営に関するご発表.

ちあき所感:
同じクラスの中でも高学年になると男女で会話が出てこなかったりすることがでてくる.その場合,グループ作業するときも対話が進まず,グループ活動を行う土壌を形成できない場合がある.そんなときのクラスの雰囲気を変える第一歩になるかなぁと思いました.

大人になっても,態度で気持ちが通じると思っている人が多い.
けれど,気持ちは言葉に出さないと伝わらないことが多いですよね~.

●確かな言葉の力を育てる指導の探求ー「書くこと」を意識した授業へのアプローチー

・図画工作展に両親を誘う招待状を書く(低学年)
・おじいちゃんおばあちゃんへ形式を意識した手紙をだす(中学年)
・慣用形式に従って音楽会への招待状を書く(高学年)

形式と気持ち(自分の気持ちを含めること)を意識して書くように指導しましたとのこと.

ちあき所感:
全ての実践が社会文化的文脈に沿ったテーマになるように課題を設定しているのがよかった.子どもたちは手紙や招待状を書くことに必然性を感じて学習に取り組めたように感じた.次は,一対複数での展開を考えていってもいいのではないかな.たとえば,個人宛に書くものから大勢宛に向けて書くもの,その違いによって伝えるものや伝え方が違うことをしてもよいと思った.

●理科

教材の開発

利用者により容易に変更できる教材の開発
授業の補助として利用する教材
一斉授業を前提とした教材


ちあき所感:
各教師が手分けして教材を作ったようであるが,時間がかかりすぎるのでは?従来のコンテンツを使った方がいいように思う.これまでにどういう教材を活用していたのかは分からないが,学研が提供しているデジタルコンテンツでは,クリップとして映像が保存されており,便利である.そういった部分との組み合わせを考えてみてもいいのではないか?

WEBにあげて共有しているとのことである.この教材は,利用者により変更しやすくしている.で,実際複数の教員で使った結果,どういうところが変更なしでよくて,どういうところに変更する箇所が出たのか?を聞いてみたかった.

●学校情報処理システムの考察

唯一の質的な研究であった.学会などでは,徐々に質的な研究が行われ,その意義が認められつつある.学校の教員の報告では,実践に対する評価はほとんどがアンケート調査などによる評価がおこなわれている.しかし,総合的な学習の時間で養われた力に対しては,アンケートで実践の評価を伝えることが難しい場合も出てきた.

現場の先生方は研究の結果をだす,成果を見るとなるとまだ「アンケート」とお考えになっているのかもしれない.質的研究,その意義などに気づいているのかもしれないが,報告書にはなりえないと考えているのではないかな?こういった研究報告が増えてくると,実践の見方が広がるのではないかと思う.

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その後・・・ひさびさの電車,ものすごく疲れた.研究会に行く前に
たまっていた家事をしたせいもあると思うが・・・.どうしても夕食を
作る気になれず,ひとりラーメンを食べて帰った.家族は・・・.
すんまそん

中学校でのメディアリテラシーの授業

2005年02月18日 | Weblog
高槻の中学校で行われているメディアリテラシーの授業を見てきた.

亀井さんと二人で♪

実は,授業案を立てる段階から一緒にお手伝いさせていただいていて
今日は企画書を立てるという授業でした.

以下,所感です.

・提案した授業案のような授業は展開されるが,ポイントを押さえるのは難しい?

考えた授業案どおり,似たような授業をすることは可能であるが,先生自身がニュース制作でどの部分を重視したらいいのか,また制作の各過程で重要なポイントはどこかをおさえておく必要があるのかと思った.

WEBに挙げている授授業案には,各作業におけるポイントは何であるのかについて明記する必要がある.例えば,企画書もただ発表するだけではだめ.ニュースづくりだとたくさんの企画の中から選ばれた企画だけしか放送されない.だから企画会議では記者は伝えたい意図とその意義,企画のポイントがデスクに伝わるように説明する.現段階では生徒にそういう思いはない.けれど,取材に出てみれば新しく発見できたこと,伝えてみたいと思ったことが出てくるように思う.もし,時間があれば事前取材の後に,企画書を書くという作業を入れてもいいと思う.

・生徒がニュースのイメージを掴むための支援

先生もニュースのイメージを生徒に掴み取らせるためにいろんな資料を用意していらっしゃる.生徒がどういうものがニュースになりえるのかを考えやすくするためにも,最初からグループでするのではなく,一度個人で家庭のニュースをとりあげて記事にしてみてもよかったのではないか?家庭の10大ニュースをあげさせるだけでなく,1つだけニュースを考える.そこで,ニュースになるもの,ならないもの,ニュースとは?何ぞやを考えてみてから,グループでの作業に移ってみたらよかったのではないか?
もしくは,できあがりのものを1つ例として見せてみるなどしてもいいのでは?静止画でニュースを作るというのも生徒にイメージがわいていないのでは?お米などニュース仕立てで小学生が作った作品を見せてあげてもいいのでは?

・授業時間数が限られているので,ニュースの中でもどこにポイントを置くのか絞る

授業時間数が限られているため,ニュース制作のどこにポイントを絞って授業をするのかを決めておく必要がある.企画・取材・撮影・編集・放送の各段階でポイントがあると思うが,全てを押さえるには1年はかかるかと.今回みたいに7時間で終わらせるのならば,制作過程のどれかに絞って展開しないと,薄い実践に終わってしまうような.この授業では企画・取材に重きを置いて展開しているが,企画ならやっぱり,インターネットや本などの調査に並行して,生徒が事前取材にいってみることが大切ではないかと.そこで気づいたこと,発見したことがあれば,「伝えたいこと」もで出て,企画書も具体的に書けるようになると思う.

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その後院に戻って,論文の続きに取り組む.
誰もいない大学院・・・ものすごく静かで平和だけど寂しい.
卒業して,研究者になったら研究室に一人だ.私は久保田先生みたく
院にスペースをつくって院生と一緒にいたいな.

ブログ開設を知らせてみた

2005年02月17日 | Weblog
あまり続かないかもしれないし,自分の思いや日常をいろいろ書いて
人に知られるのは恥ずかしいかも・・・という思いから,こっそりと
BLOGを書き綴っていた.けれど,予想以上にBLOGを書き続けることができた.

書き続けると誰かに見てほしくなる.そこで,友人・知人の何名かにお知らせしてみた.
次の日からアクセス数が一気に高まった.驚いたな,こりゃこりゃ
でも見てくれる人がいるのはうれしいことである.
ちょっとづつ増えると良いなぁ.

本日は,Meet the GLOBE Projectの続きで
HP講習をしました.講師はジミー君と麻衣ちゃん.

ドリームウィーバーを使って一生懸命教えてくれていました.
内容が盛りだくさんだったので,みんな理解しきれるかなぁと
心配しつつ,私は別件で途中退席.
まいちゃん担当のMeet the GLOBE Project HP作成担当を
引き継いでくれる子は誰になるかなぁ.

その後,院に戻ったら猪飼・時任・永井の3人衆が
かわいらしく川の字になって寝ていた.2名は朝から
高校で授業の手伝いをしていたらしく疲れているのだろう.


卵を育てる

2005年02月16日 | Weblog
今日,Meet the GLOBE Projectに参加してくれる新人さんたちの
ビデオ撮影&プレミアによる編集講習会を開いた.講師は学部4回生の千穂さん.

(Meet the GLOBE Projectについては,
 http://www.med.kutc.kansai-u.ac.jp/~meetg/ 参照)

参加したのは新3回生4回生の6名.千穂さんが準備していたプログラムに沿って
撮影の基本,PCへのビデオ映像の取り込み方,プレミアを使った編集の方法について
研修を行う.ビデオ映像作成に必要な基本的な技術は学んでくれたと思う.

けれど,これ1回で終わってしまったら,きっと1ヶ月もたてば
忘れてしまう(^ ^;)

やはり技術を知るだけでなく,異文化理解のための教材作成をする中で
技術を使い,磨いて,身につけていってほしいと思う.
そして,千穂さんや麻衣ちゃんのように新人を育てるようになり,元気に巣立っていく.
そういうサイクルをうまく作り続けて行きたいものね

アサヒ.COMより 小論文成績処理システム!?

2005年02月15日 | Weblog
小論文の成績付けを自動的に行うシステムが開発され導入段階にまで
いたっているようである。システムがマークシートの採点をすることは
教員の手間が省けてよいと思う。けれど、システムが小論文を自動に成績処理するのは・・・
なんだか形のないロボットに直接採点されるような気がして、あまり
いい気がしない。

私の気分的な問題より、ほんとうにそれで成績のよしあしの判断を
つけることができるのだろうか?

システムにはあらかじめ2000くらいの社説などを登録してあり、理想的な
小論文をインプットしてあるそうであるが、、、理想的な小論文って
社説でいいのかしら!?

でも一度、自分が採点した小論文とシステムの差異を比べてみたい。
案外同じだったりして。

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今日は、朝から丸橋小学校の生徒が関大にスタジオ見学&撮影に
来ていた。大きな観光バスを貸しきっての来学であった。
これを成功させるために、黒上ゼミのメンバーが10名ほど集まって
準備やら指導やらを行っていた。彼らのチームワークのよさに
感動。久保田ゼミもがんばってほしいと思う。

そのためにも学生と関わる機会を作って、一緒に何か実践(研究)していけるような
コミュニティをつくりあげていかなくてはね。

君のためにパンを焼く~♪ わたしのために本を買う♪♪

2005年02月14日 | Weblog
私は山崎まさよしが好き♪ 彼の身体的特徴でなく歌が好き。
「君のためにパンを焼く」という歌が特に好き♪
今日は天気も良かったので、私の気分も晴れていた。
まさよしの曲と同じフレーズで「私のために本を買う~♪♪」と歌いながら
生協に出かけた。

生協ではたくさん本を予約した。これまでAMAZON派だったけど
ここでは10%OFFで本が買える。売れっ子営業から貧乏院生へと転進した
私にとってはこの差は大きい。注文してから手元に届くまで多少日はかかるが、
これからは生協派にすることにした。

節約節約

(とかいいながらばーっと服を買ってしまいそうだけれど。)

その後、図書館にて読書。社会文化的アプローチの実際を読んだ。
まだ途中であるが今読んでいる論文に活かせそう。

院に戻って雑談。今週は院生が多い。院生が多ければ
話をすることも増え、研究室で論文を書いたり本を読んだり
することは難しくなるが、活気があってよい。
研究室には人がいたほうがいい。本は図書館で読めばいいしね。

かきかき

2005年02月13日 | Weblog
夫の実家に帰っていた。

朝から奨学金の報告書類を書き書き。
あと実家の経理の書類も書き書き。

その後お墓参りに行き、昼ごはん作りを手伝う。
お土産をたくさん頂き帰路につく。

メールチェックをして永井君のドキュメンタリー制作の問題に対するコメント
人間活動理論の合宿に参加を申し込む。
牧野先生は発表をされるようだ。私も発表をしてみたいと思うが
発表することがありましぇーん・・・(^ ^;)
なんせ人間活動理論ですからね。合宿参加する前には
エンゲストロームと山住先生の本を再読して挑みます。

いやいや、楽しみです。