岩千晶のつれづれ日記

教育工学を専門とし,高等教育における学習環境デザインに取り組むママ研究者の岩千晶が気の向くままに書いている日記

こどもが大人を見る眼

2006年12月30日 | Weblog
息子を見ていると、まだ1歳になったばかりなのに、大人のことをよく見て(判断して)自分の行動をしているなと思う。

たとえば、夫が息子を見てくれているとき、彼はテレビを見たり、本を見たりしていて、正直息子と遊んでいるというよりは、ただ近くに置いている感じ(^ ^;)

けれど、息子はその周りで静かに本を見たり、おもちゃを触ったりして遊んでいる。夫が眠っちゃったときも、1人で静かに遊んでいる。それも結構長い時間だ。これは私にとってはすごい驚きである。

なぜなら、私が息子を構わないと、息子はすぐに駄々をこねたり、あまえて足元にまとわりついてきたりするからである。私は息子といるときにはテレビを見ないようにしているし(息子は●HK好きですが)一緒にボールで遊んだり、本を読んだりしている。だから息子も私には甘えてくるのだろう。

他にもこんなエピソードがある。本屋に行ったとき、息子はショッピングカートに乗せられ夫と店内をまわっていた。私は「絶対すぐ泣いちゃうよ(りっくんはカートにのせられるのが嫌いだから)」と夫に言っていたのだが、息子は何一つ声を上げない。ものすごーーーーーーくおとなしい。でも、私の顔を見つけたとたん「ほぎゃー」と言い出して、だっこだっこで手をあげてくる。

息子は完全に大人を見分けている。私には甘えられる。夫のときは甘えても構ってもらえないので静かにしている。こんな具合だろうか(笑)

いやーまだ1歳なのにすごいなと思う。まだ生まれてから400日もたっていないのに。こどもが大人を見る眼ってあなどれません。

教育工学をはじめて、小学校などに研究授業を見学で出かけたりすることは多いが、わりと先生に目がいきがちで、生徒たちの様子は見ていても、生徒たちに直接話を聞いたりすることは少なかったかも。

継続して学校に調査に入るような場合はこどもたちとの対話も大切にしていきたいなと思う。いまは高等教育での調査が主流になっているが、息子の手が離れれば初等教育での調査も増えていくだろう。こどもたちの眼大切にしたいと思う。

育児を始めて新しく気付くことって本当に多い。息子にはいろいろと学ばせてもらっている。感謝。