ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

一線を越えたら

2021-04-05 | 移住生活
昨日の歩活には続きがあります。


MJサベージ記念公園に出た後、



ふと目の前のさらに広大な緑地
を通ってみたくなりました。

(※写真は8年前の凧揚げ大会の時)


ここはいわゆるマオリランドで

立派なマラエ(マオリの集会場)
も奥にそびえています。


普段は誰もいませんが、ふと、
見ると注意書きがありました。
「飲食禁止」
「犬の散歩禁止」
「トイレ禁止」💦
「子どもの遊び禁止」
「ゴルフ禁止」
など細かく書いてあります。


「立ち入り禁止」
「通り抜け禁止」
とはなく、人が歩いているのを
(住民?)見たこともあったので、


「そうか歩くのはいいのか
と入り込んで歩き始めました。

初めて間近に見たマラエ。
近くで見るとさらに立派です。


初めての場所なので初めて
見るランギトトの眺めが雄大



左のデボンポートと一緒に。

この地の主ならではの絶景


イースターのせいか誰もおらず
帰り道に出ようと舗装道路に
向って歩いて行くと、ゴルフ
カートが近づいてきました。


「緑地を通ってきただろう?」
がっちりした体躯のマオリ戦士
そのままのスキンヘッド氏と
大きな番犬が乗っていました。


私たちが歩いて来るのをずっと
見ていたらしくここで御用(笑)


「ここはマオリランドで私有地
なんだ。キミたちだって庭に誰
かが入ってきたら嫌だろう。」
と言われて平身低頭でお詫び💦


しかし、ここから話が弾み
彼らナティファトゥアオラケイ
という名のハプ(マオリ準部族)
の話から、個人の思い出話まで
いろいろ聞かせてくれました。

ナティファトゥアがノースランド
のダーガビルまでの広大な領土を
持つイウィ(部族)だったとは


スキンヘッド氏はその昔、合気道
をやっていて、初段の試験のため
日本行きの航空券を買ったそう。


その前に知り合いに誘われ、地方
のラグビーチームで試合に出たら
そのチームが地元リーグの決勝に
進んで日本行きは断念したそう。


優勝後はそこで4カ所から仕事の
オファーがあり、そのままそこ
に留まって奥さんに出会ったそう。


"It's meant to be."
(運命だね)
思わず同時に言ってしまいました。


最後はがっちり握手をして、
「キミたちの名前は忘れちゃう
かもしれないけど、見かけたら
声を掛けてくれよな。」
と言って爽やかに去っていった
ナイスマオリはニウ氏でした。
ごめんなさい、そしてありがとう。


英語とのバイリンガルのマオリ
幼稚園も彼らの経営



中のキャラがちゃんとマオリ



夫の知り合いも入所していた
豪華老人ホームも彼らの経営




「あっちの緑地からはタマキ
ドライブに下りてもいいぞ。」

と通り道も教えてもらい、
一線を越えないように💦
またこの地に来てみましょう。



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