ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

NZの退屈男

2016-05-26 | 経済・政治・社会
オークランドは気まぐれな降ったり止んだりが続いていて

みーんなまとめて天気雨
とか
ものスゴく明るいままあっけらかんとザーザーぶりだったりします。


昨日はウォーキングで降られ
今日はランニングで降られ
何をしていても降られます(笑)



そんな今日はNZの予算案発表の日

このビル・イングリッシュの仏頂面を見つめるのも8回目


あっ画面の手話の人が笑ってる!

でも仏頂面


後のジェミリー・ロスが笑ってる!
(※弱冠30歳の国会議員)

でも仏頂面
安定です


実にイングリッシュな予算
退屈で、緻密で、着実で、一歩一歩確実に目標を達成していってます。
政治的な人気取りも、企業のような株主への色目もない、
地味~な家計簿


そのきめ細かさたるや、家計で言えば
数千円どころか、数百円単位の出費に年間予算をがっちりと組み
費用対効果を徹底検証


それを国家レベルの6兆円単位でやろうっていうんですから!
主婦もビックリ
(※なんて家計簿もつけてないのに言ってみる


相応の効果が期待できないものはどんどん予算を削って他に回し
借金を増やさずに必要な部分の支出をジワジワ~~~と増やし、
赤字を解消し、借金体質を改善し、
借金脂肪でぶくぶくだった財政を、細マッチョにしてしまった


8年でよくぞここまで、と思います。
リーマンショック後のリセッションを乗り切り
クライストチャーチ地震を乗り切り
ラグビーワールドカップを成功させながら
財政黒字化も達成


虫眼鏡どころか顕微鏡まで動員しないとここまでできない
自称退屈男のイングリッシュしかできないでしょ、こんなこと(笑)


人口500万人未満の、日本で言えば都道府県並みの小国家。
だからこそ財政の自給自足がどんなに大切か。
官民ともに海外資金に頼っていたら、世界的な金融危機の際には
息の根が止まる思いをするはず


アイルランド危機はとても他人事ではなく、あの教訓は
長く国民の記憶に留められるべきでしょう!
が、もう喉元すぎれば、で忘れられてますかね


この低金利下だと借金してでもインフラ投資という誘惑は
ハンパないけれども、退屈男はやっぱり手堅く退屈だった(笑)


そうは言っても高速道路整備や学校や病院新設など

チャーチの復興と平行していろいろ進行中


それでも来年は総選挙。
歴史的挑戦となる4期の超長期政権樹立を賭けて
やるかな減税


にほんブログ村 海外生活ブログ ニュージーランド情報へ
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 移住生活へ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする