ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

ラッセル&ケリケリ行2回目:ビンテージ・トレイン 再びオプアまで

2014-08-23 | 旅行
2時半の列車に乗ろうとやってきた私たち

学校休みも終わっているし金曜日だし、
「もしかしたら


と思ったとおり・・・・

乗客は私たちだけの貸しきり状態
(※NZのオフシーズンの地方の観光地ではありがちなこと)


それでも客車2両連結で

この「ルビー」が引っ張ってくれました。
金曜日だけは蒸気機関車ではなくディーゼル機関車なんですと!
アイシー


町中を抜けるとすぐにこんな光景に

ウシがのんびり草を食んでいます。


しかし、6月に暴風雨がノースランドを襲った時、

この辺は完全に冠水したんだそうです


その名残の

瓦礫


川岸のあちこちも

えぐられたまま


ウシは高台に避難させて無事だったそうですが

長閑な光景からは想像もできないほど大変だったそうです。


もっと驚いたことに、ボランティアのデニスの説明によると

この何もない場所にかつては大きなホテルや競馬場があったとか!
炭鉱で栄えていた頃と今では隔世の感があります。


19世紀の建物は全て1軒1軒手造りの高価な芸術品のようなもの。
廃業したホテルもどこかに運んでいってしまったのでは?

ロトルアのプリンスズゲート・ホテルもワイヒにあったものを
ばらして列車で運んだもの。


今回も泊まったラッセルのデューク・オブ・マルボロも

ケーブルベイにあった電話交換手の宿舎を船で運んできたもの。


このオプアのボーディングハウス

どこからか船で運んできたもの


立派なホテルやその周りにあったであろう大きな建物が
朽ちることなく忽然と姿を消すっているのはアリなんでしょう。


じきに着いた

タウマレレ駅
ここで折り返しです。


この駅はボロボロに朽ちていたのを女子高生3人が
学校のプロジェクトの一環としてここまで修復したんだそうです。


赤い小さな扉(?)は実は窓
せっかく彼女たちが修復したのに窓ガラスが1晩で割られ
以来木で塞いでいるそう
中に修復の様子の写真など展示もありますが普段は施錠中。


駅の向こうには

保線車両がいます。


それがグングン(でもない?)進んで行く先は?



鉄橋

サイクルロードも兼ねた保線通路付き


カワカワ川に架かるロング・ブリッジ

全長230m 最初のものは1881年に建設されその後2度流され、
現在のものは3度目のもの。
最近補修されきれいになりました。


現在は列車が再び走行できるように補強中なんだそうです。
工事が終了すれば再びオプアまで乗り入れることができるそう
オプアまではトンネルあり橋ありの道のりでなかなか補修が大変


しかし、現在のキー首相が全国ネットでのサイクルロードの拡充に
本腰を入れているので、サイクリング関係の団体からの資金援助もあり
地元企業の賛同も受けて、計画進行中だそうです
楽しみですねぇ


帰りは客車ではなく機関車ルビーに乗せてもらい、

このW(ホイッスル=警笛マーク)のたびに
ピッピー
とやらせてもらい大喜び(って、私が、です


この橋を渡ると

国道1号線
(一応、高速道路ということになっている


見よこれが国道1号線

NZを南北に貫く交通の大動脈
(ということになっている


「鉄道が町や国道のど真ん中を走るのは世界的にも珍しい

んだそうですが、それってこの交通量ならではのなせる技。


鉄道は鉄道ですが

路面電車といえば路面電車


フンデルトヴァッサー・トイレも上から目線



このホテルは19世紀に開業、その後失火して

カワカワの町を灰塵に帰せしめたんだそうです
その後再建され、現在の建物も19世紀のものだそう。


駅に到着

〆て1時間ちょっとでした。


こんな操作場といい



ポイントの切り替えといい



デッキの着いた客車といい



車庫といい



機関車トーマスの洗礼を受けた5歳ぐらいまでの男の子なら



狂喜乱舞なんじゃないでしょうか

もう走って行っちゃいそうー



そしてみんな車両の前を見て言う







「お顔ないねー???」



善も初めてNZで蒸気機関車に乗った4歳のとき、
「ママ、トーマシュ、お顔ないねー???」
と言ってました(笑)


トーマスが何度も
「水、水、水をおくれよー
と叫ぶシーンで登場する

給水塔
(※ママまで感動



翌日は線路近くを通りかかったときに警笛が聞こえ

この教会の前でスタンバイ
(※この教会もパイヒアから持ってきたんだそう)


辺りはこんな標識があって



気分もアガるアガる



警笛がすれどなかなか来ないー

鉄子の気分で待ちます。


キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!


土曜日なので

蒸気機関車



やっぱり迫力が

違います




前日のルビーと同じ運転手さんも乗っており
もう友だち級に手を降ってしまいました


いつか孫と来るなら

土日にしよう
と深く心に誓ったのでした。


そのときはオプアまで行けるでしょう

(※クルマはどこに停めればいいんだ?という余計な心配も)


終電(?)が終わって帰路に着くデニスたち。

ご苦労さまでした。


駅にポツンと置いてあるこの小舟

ヴァッサーのものだったんだそうです。
子どもの遊び場になっています。


ありがとう、カワカワ

またいつか


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