ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

ラッセル&ケリケリ行2回目:フンデルトヴァッサー

2014-08-20 | 旅行
アメーズスペースを出ると正面が

ココ


美術館


という入り口ですが、ちょっと違う?



中に入ると

さらに違う?


なんだか判らなくても

掛け値なく美しい


実はここ、

公衆トイレ
便座まで既製品ではない手作りです。


個室の中がこんなだなんて

もう出たくない


硬いもの好きの私

いっそここに住みたい
おいっ


赤ちゃんのオムツ替えコーナーなんでしょうね。

この流線型が使いやすそう


自然光の美しさ

ボトルのリサイクルがここまでアートになるなんて


既製品は最小限に利用。

冷たいはずのタイルが温かい。


本当にこれで出てしまうのが惜しいぐらい



正面の十字架



外からはこんな感じ

美しいものはどこから見ても美しいです。


はい、女子トイレってことで



柱も1本1本違って建物というよりも芸術品ですよね。

ここはオーストリアの芸術家にして建築家だった
フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーがデザインした
フンデルトヴァッサー・トイレ


彼の最後の作品なんだそうです。
自然と曲線をこよなく愛した彼が晩年をNZで過ごしていたのは
偶然ではないんでしょうね。


トイレの前のお店はこんな



脇の壁画も凝っていて



この一角はちょっとしたアートコーナー

こんなフラワーポットの中で赤いポフツカワが花を咲かせたら
もうそれだけでアート


多くの地元アーティストがヴァッサーに啓蒙されたんでしょうね。



アールヌーボーのようで

もっと泥臭く


ガウディーのようで

もっと骨太で


モチーフとしての花鳥風月でははなく

しっかり根付いている生き物と共存する芸術


大振りな石や華やかなタイルやガラス

多くのアーティストに受け継がれてきたんでしょう。


アメーズスペースを造ったアーティスト、マシュー・ニスベも
トイレの対面の店で大勢の観光客が訪れるのを見ていて
2009年の景気後退時にアメーズスペース建設を決意したんだそうです。

この店の裏がアメーズスペース


絶大なエネルギーを秘めたアーティストは

見る者だけでなく創る者をも
深く強くインスパイアするものなんでしょうね。


(つづく)

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