ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

ファーノース行:キウイノース

2013-05-08 | 旅行
今日のオークランドはまたまた雨
かーなーり本降りです。

「昨日洗濯しておいてよかった~
と胸をなでおろしている人が大勢いることでしょう。
(含:「洗濯 命の夫。いつもありがとー
 

今日も、とっくに終わってしまった秋休みの続きを・・・・
「キウイが見られる
ということで、

初めて行ってみました、
キウイノース


ファンガレイ博物館もあり、

かなり大きい施設でした。


結論から言うと、見えたキウイは影絵のようなもので、
オトロハンガのキウイ・ハウスでバッチリ見たのと比べると、
見えたことになるのか
(餌付けタイムを狙ったら、しっかり見られたと思いますが)


留学生クンと一緒にかなり粘ってガン見していましたが、
暗闇の中に2匹の姿を確認するところで終わりました。
夜行性のトリなので正しい飼育法なのでしょうが・・・・


他にもゲッコなど貴重で希少な生き物を見ることができます。

ノースランドゲッコとオークランドゲッコでは唇の色が違うそう。



施設内にはかなり凝ったミニチュアの線路があり、

土日はミニチュア列車が走っているのでは?


駅までミニチュアです。

子どもたちが小さい頃だったら、狂喜乱舞だったことでしょう。


周りにはウシも放牧されています。

子連れには至れり尽くせりな場所


これはミニチュアではなく、

本当に小さなかつての小学校


ガラス越しですが、

教室内の様子。
今でもそのまま使えそう!


子どもたちの帽子かけ。

こういう芸コマな演出がいいですね。


かつての鍛冶場のレプリカ

建物の雰囲気、素材、とーってもリアルです。


ここもそのまま仕事ができそう。

屋根がスカスカなのも熱を逃がすためなんでしょうね。


カウリ・ビジネスには鋸や滑車をはじめ鉄が欠かせなかったので、

かつては大勢の鍛冶屋があったんでしょう。


これまたミニチュアのような教会。

受付で説明を聞きながら、
「私たち結婚式やらなかったのよね~」
という話になり、


「あら、じゃ、ここでやったら?50人ぐらいは入るわよ

と言われた内部。
「まぁ、ギュー積め状態だけどね。」
と断りがついていましたが・・・・
(※ここに50人は立錐の余地もないでしょう


教会のすぐ裏手が

ドクター・クラークの家
1886年に建設された、スコットランド人のクラーク医師の住宅兼診療所


3世代がここで暮らし、
 
1973年に自治体が買い上げ、今はファンガレイ博物館の一部です。


ビクトリア様式から戦後まで改築が繰り返された家。

木製の車椅子まで
なんでも木だったんですね~


ダイニング

天井が高く重厚な造り。どんなものを食べていたのか?
(※やっぱりフィッシュ&チップス


いつの時代のものなのか、

見たことがないタイプの壁紙
暖房のためか壁紙の下には繊維がありその下が漆喰だったよう。


施設内にはこんなクラブも

大きな車庫がズラ~っとあったのでオープンデーは面白そう


そして、
ファンガレイ博物館



コンパクトな作りで

カウリ博物館をじっくり見る時間がない場合や
小さな子ども連れで、見せたいけれど長居ができない場合や
この手のものにあまり興味を示さないティーンエイジャー連れの場合にも
なかなかいい場所に思えました


ノースランドの歴史はNZの歴史の凝縮ですよね。
ワイタンギ条約で有名なワイタンギももちろん、ノース

マオリのパ(集落)に攻め入る英国軍


歴代のウェディングドレス


新天地で幸せに暮そうとする一方で、


戦いが絶えなかった時代

このドレスと銃のコントラストは衝撃的でした。
西洋人(イギリス人ばかりではありません)入植当初のリアリティー。


こんな人たちが支配していた時代

タマティ・ワカ・ネネ
英国との交渉に積極的だった開明派チーフ(酋長)
ナプヒ・イウィ(部族)の祖


道がなくてもマオリがこんな舟で自在に行き来していた時代



NZは戦闘を繰り返し
(マオリ対英軍ばかりでなく、マオリ内の無限の部族争いも)

次第に英国の色に染まっていきました。


19世紀末のファンガレイ



大火


この頃の火事は本当に大惨事だったようで、
全国でいろいろな街が何度も何度も焼け出されています。


あっ

この人、知ってる~
カウリの伐採に携わるブッシュマンたちのコックで
同じ写真がカウリ博物館にもありました。


彼の家+調理場のレプリカ
(中にいるのは彼本人?)

(※カウリ博物館にて)
当時のコックはみんなの健康と機嫌を司る、重要な地位だったそうです。


こんな何もない場所、

コックが作ってくれるものが全てだったんでしょうね。
朝4時起きで、お腹を空かせた荒くれども相手に大変だったことでしょう。


当時のオモチャ

カウリの太さと役牛がリアル
手前は鋸の歯


モータリゼーションが起きると、

こんなツアーも始まりました。


この華美な機械は





なーんと、
新聞用輪転機



芸術品のような美しさ

猫足ですよ~

モノが大切にされていた、
使い捨てなんて言葉がなかった時代のモノ。


どれだけ心を込めて造られ、
どれほど大切に使われていたことか

魂が宿ってもなんら不思議はないような気がします。


最後に

あまりにも美しいマオリの少女たち
めいっぱい大きい写真で


写真を撮っていた人の感動が蘇るような美しさ



やっぱり、ノースランドいいなぁ
(※おっさんか


ファーノース行は今回でおしまいです。
長々とお付き合いありがとうございました。


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