ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

ファーノース行:カウリ時間

2013-05-07 | 旅行
私たちにとって、ノースランドと言えば、
カウリ
NZ原産の巨木


「これはもう留学生クンに絶対見て行ってもらわなきゃ
(気がついたら善(16歳)もデビューでした



向った先はトラウンソン・カウリ・パーク

この辺り一帯はワイポウア森林保護区(ワイポウア・フォレスト)と呼ばれ、
国道沿いでもあちこちでカウリの木を目にできます。


でもね、せっかくだから、しっかり見てもらおう

でも、どの木がカウリ?


これはシダだし


でも、NZっぽい。


ありました~

(※でも立ち止まらずにスタスタ歩いて行く夫と善


樹齢200~300年ぐらいの

ヤングなカウリ


この辺で500~600年

写真だとよくわかりませんが、太さが全然違います。


木の上の方にだけ枝があり、ミクロコスモスを形成しています。

寄生植物、虫、小動物と、たくさんの生き物がここで暮しています。


そして樹皮がはがれて来ると、

寿命です。


こういうツルツルのカウリは

上の方の枝に葉もなくなり、光合成ができません。
(緑の葉に見えるのは栄養を吸い取っている寄生植物)


元気な木との差は

歴然


そして、

自然に倒壊


木の一生

森は生きている
というのを実感します。


このまま再び森の土へと返っていきます。

(※留学生クンとの大きさの対比がおわかりでしょうか?)


かつてはノースランドの森を覆っていたカウリ

この化け物のような木があったからこそ19世紀に栄え、
ヒト・モノ・カネが集まり、
ラッセルはかつての首都となり、
栄華を極めたノースランド


やがてカウリは取り尽くされ、

ヒト・モノ・カネがノースランドを離れていきました。


ワイポウア森林保護区内の
タネ・マフタ
(森の主)


政府の予算削減で一般公開を中止するかも
という報道もあり、ぜひ留学生クンに見てほしかった神木。



何百年というカウリ時間が現代社会に合わなくなっているのではなく、
私たちが生き急ぎ、カウリや、環境や、地球の寿命を縮めているのだ
と感じます。


タネ・マフタをはじめ残されたカウリが1年でも長く生き延び、
若い木がこれから何百年、何千年と生きることができることを
願ってやみません。


カウリの話はリンクからもどうぞ。
カウリコーストの旅:カウリの森
カウリコーストの旅:森の主
カウリコーストの旅:「森の父」と「四姉妹」
カウリコーストの旅:カウリ博物館
カウリコーストの旅:ブッシュマン
カウリコーストの旅:スワンプ・カウリ


(つづく)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする