ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

政府保証の正体

2009-09-10 | 経済・政治・社会
最近、新聞の経済欄によく出てくる広告。

ファイナンス会社(要はノンバンクですがここでは金融債を発行して資金を集めることができます)の宣伝です。

年率6.35%の金利
キウイバンクの1年定期の金利が4.5%なのでワルくないです。
(金融債と預金の違いはあるにしても)

金融の掟で、信用度が低ければ低いほど金利を引き上げて資金を集め、これまた金利を引き上げて信用度の低い人や企業に貸すと・・・・・
銀行では借金できない人が、サラ金では借金できるのと同じ原理。

ということで、この高金利こそ信用度の低さの証明ですが、
問題は信用度にかかわらず政府が保証を出していること

世界同時不況の中で信用不安が極限状態まで行き、事態の収拾を図るために各国がこぞってやった預金保護。でもキウイバンク以外自国の銀行というものがないNZは資本力も信用力も低いノンバンクの金融債まで政府が保証してるのです。

「会社が潰れても政府が保証してくれるんだったら、4.5%より6.35%の方がいいでしょ!」
と投資家が思ってもまったく不思議はありません。本来、投資家が取るはずのリスクを政府が肩代わりしてくれているわけで、
これってどーなんだろ

それでも6.35%も払わないと資金が集められないという点が、
世間の良識の反映であってほしい
と一納税者としては思ってしまいます。

政府保証と言ってもその原資は税者が納めている税金、公的資金。
他人がハイリスク・ハイリターン狙いで取るリスクの肩代わりなんて、したくないですよ~

NZのファイナンス会社は今回の不況で確か20社近く破たんしてるので、
「いざとなったら政府が。」
というのもそうそう突拍子もない話ではないんですよね~


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