Pieces of My Life♪ ニューヨーク近郊の暮らし

子育て専業主婦から脱出!ニューヨークで医療従事者しながらコロンビア大学大学院在籍。ニューヨークのお弁当も頻繁に更新中。

NYの中学校で経験した虐めと、男子友達④

2024-06-24 | 娘よ。。。(汗)
母親(私)の男友達承認、彼氏承認、
後ろめたさなく男友達と話したり遊びに行ったりできる解放感、
彼氏が自分のことを思ってくれる安心感、
お兄ちゃんが自分のことを守ってくれる信頼感、などなど、
自信を取り戻していった娘。

本当に、男の子達には、
感謝してもしきれないほどで、
娘の中学校生活は、
彼ら無しでは有り得なかったんです。

暫くして娘が
「Aオール君とハグしてもいいか?」
と聞いてきました。

ハグ?
何、イチャイチャイチャイチャする気?
一体どんなハグをするつもりか、
ちょっと私にやってごらん。
と問うと、
シンプルなハグをして
「下校前に
今日もよく頑張ったねってハグしたいってAオール君が言うんだけど、
お母さんに許可もらってからにしようと思って。」
と言うので、

う~~~~ん、ちょっと複雑だけど、まあいいわ。
グッバイのハグでしょ?
じゃあ、OK。
イチャイチャ、ベチャベチャとハグして、
キスして、ドロドロになってっていうんじゃないんでしょ?

「違うわ~~~!!」と娘。

だったらオッケイ、ということにしました。

Aオール君はお抱え運転手がお迎えに来ます。
2人は同じ学校の同学年ですが、
違うクラスで、ランチの時間も、昼休みの時間も異なるため、
学校で会えるときがほぼないので、
まあいっかなということで許可しました。
下校の校舎の前でAオール君が娘を探し、
人目もはばからず走り寄ってハグして、
それでバイバイするそう。

私自身、目撃したことはないけれど、
想像しただけでも可愛いなぁと思います。
Aオール君の運転手は、ぴょこぴょこ動く小柄な娘を、
「ウサギみたいだ。」と言い、
娘のことを「ウサギちゃん」と呼ぶようになり、
まだ娘を見たことのないAオール君のお母さんに、そう告げます。

この2人のハグを巡って、
ふしだらだ、もう身体の関係があるんだと逆上し、
変な噂を流す女子たちと、
隠すことなく、公に付き合えるのが羨ましいと思う女子たちで別れ始めます。

「リディアは学校で毎日男子と抱き合うんだ。」
と母親に告げる女子もいるため、
私は「ふしだらな子の母親」ということで、
非難の目で見られるようになり、
スーパーマーケットや道端でたまたま出会う女子の母親からは
完全無視されるようになります。
(特にNシャの母)
母娘揃って無視がお好きで…

ハグはセクハラにあたると大ごとにする女性教師がいたり、
女生徒の保護者から学校に連絡もあり、
他生徒の面前で堂々とハグをするなんて風紀が乱れると、
Aオール君は「リディアに触れるな!」と先生から注意されます。
そして風紀指導担当の先生に、Aオール君は呼び出されます。

もともと素行が良く、問題行動を起こしたことが一度もないAオール君は、
風紀指導担当の先生にとても気に入られてて、
二人、長椅子に腰かけて、
「恋愛観」について語り合ったそうです。
「リディアは僕の大切な彼女です。
チャラい気持ちで付き合っているんじゃない。
ハグすることが悪いこととは思わないし、
それで校内の風紀が乱れるのであれば、
その生徒達の恋愛認識が低レベルなまでで、
僕に問題はない。
リディアのお母さんの了承も得てます。
勝手にセクハラだの、ふしだらだのと決めつけるのが間違っていると思う。」
と自分の意見を述べ、
この2人に関しては学校公認でハグOKに。

誰も、他の男子生徒も揶揄ったりしないんだそう。

Aオール君とハグした後、
相変わらずNシャから守ってもらうために
別の男子達2~3人と一緒に帰宅する娘。
変といえば変だと思うし、
他人から誤解を招くといえば、そうだと思う。
「普通なら、彼氏がいるんだから、
もう一緒に帰宅したりしなくなったりするけどね、
まだ一緒に帰ってくれたり、
一緒に遊んだりするんだね。」
と問うと、

「うん、だって友達だもん。」と娘。

虐めを経験し、不思議な濃い友情が生まれました。

一学年下の女の子達の中には、
娘を今まで以上に慕ったり、憧れる子も出てきました。
あんな風に男友達と仲良くなりたいとか、
あんな風に好きな人と堂々と付き合いたいとか。
クラスメイトや親に隠れてコソコソじゃなくて。

娘は、この中学校の全生徒達の中で、
最も長く「交際」が続いているカップルなんだそう。

娘は虐めに遭っていていた時の成績急降下が原因で、
第一志望の高校に受かりませんでした。
それまでの成績も、それ以降の成績も十分クリアしているのですが、
数か月間の急降下が仇となりました。
娘本人も理解しています。人生ってそんなものです。

「第一志望がダメなら、兄と同じ高校へ進みたい。」と言い、
息子と同じ高校へ進学することになりました。

すると、息子の友達達が、
「お前の妹、
高校始まって、仲の良い友達ができるまで、
俺らで守ってやろうな。」
と言ってきたそうです。
心配してくれて。

息子からこれを聞いたときは、
彼らの優しさに、ほんとに胸がキュ~ンとなりました。

性悪もいるけど、
優しい子もいっぱいいる。
そんなNYのティーンエイジャー。

娘がこの先どんな高校生活を送り、
どんな友達を作るのか、
彼氏とはどうなるのか、
今までの男子友達(みんな違う高校へ進学)とはどうなるのか、
などなど、
気になることが沢山ありますが、
虐めの場から、一先ず開放されました。

もしかしたら、
占いっぽくいうなら、
娘は生まれつき、
男運が良い子なのかもしれない。
男の子達が放っておけないタイプの子なのかもしれない。
女を敵に回すタイプなのかもしれない。
それならそれでいい。

もう二度と、変なグループに属して欲しくない。
自分を押し殺して他人に合わせたり、
周囲の評価を気にしながら生きていくんじゃなく、
「自分らしく」成長していって欲しいと思います。

女子グループに属してからの2年間は
学んだことの方が多かった。
中学時代の半分以上だけど、
人生のうちのたった2年間。


Aオール君と、Aオール君のお兄さんのJア君。
Jア君が、「高校の卒業式に、リディアを招待したいんだけど…」
と連絡くれました。
9月からニューヨーク大学で学ぶJア君からも、
妹のように可愛がってもらっています。
男の子2人兄弟、いい子に育ってるなぁと感心します。
うちの息子より遥かに良い子。


Aオール君のお父さんとも一緒に。
ペルー出身のお父さんと、ペルー料理のレストランへ。
Aオール君のご両親に、娘のように可愛がってもらっています。

我が家では口答えばかりで、ちっとも可愛くない娘ですが、
他所のご家族にエラい可愛がってもらっちゃって、
まだ14歳なんだけどなぁ。
親元を離れていくようで少し寂しいですが、
でもまあ、とに角毎日楽しそうにしています。

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