ペンシルバニア州のランカスターというところです。
ず~~~っと、気になっていたんですが、
なかなか行けず、今回、ちょっと用があってその近くまで行ったので、
怖い物見たさな感じで寄ってみました。
キリスト教のバプテストの一派。
未だ馬車生活(ウインカー付き)。
スマホなし、ゲームなし、コンピューターなし、電話なし、洗濯機なし。
学校教育は14歳まで(余計な知識はいらないという考え)。
歌は讃美歌と労働歌のみ。
という非常に制約された、閉ざされた生活です。
「大草原の小さな家」の撮影用に準備された村?
大昔にタイムスリップ?
みたいな気持ちになります。
正直いって信じられないのと、不思議なのと、ちょっと羨ましいのとで、
頭の中も、心の中も、いろんな感情で複雑でした。
写真はKatie's Kitchen という、アーミッシュオーナーの
アーミッシュの料理が食べられるレストランなんですが、
一緒にいた私の娘に、
「見てごらん!あんたくらいの子が口答えもせず一生懸命仕事してるわ!
可愛いが~。あんたも働かせてもらえ!」
と思わず言ったほど。
すると娘、
「怖くね?あのビジネススマイル。思いっきり仕込まれとるがな。」
と…。
バリッバリの反抗期なんで何言っても口答えで返ってきます。
しかもこの時生理前。
「仕込まれとるがな」って、あんたのほうが怖いわ!と思ったけど口にせず…。
まあでも、アーミッシュをビジネスとしているわけですから、
確かに仕込まれてるんでしょう。
私、ここ近年突っ走り過ぎたんだと思うんですね。
勉強に、仕事に、子育てに。
だからこのアーミッシュ村という、
現代風に言えば大自然の中の究極のエコ生活、
またはロハス、またはミニマリスト生活、
自然との共存みたいなのが、
なんか「こんな生き方のほうが人間の本質なんじゃないか?」
と羨ましくも思うわけです。
「大学院とか、無駄な知識増やしてるだけなんかもしれん…?」
とか。
彼らは17世紀にドイツから100人ほどアメリカに逃れてきた人たちが増え、
今や人口30万人。
30万人って凄い増加率!
少子化対策、人口増加のカギが、ここにあるかもしれませんよね。
今のアーミッシュの人達は全員、当時の100人の末裔なんだそうです。
が、反面、この村から逃げ出したいとか思わないのか?
もっと学びたい!とか思わないのか?
もしエンジニアに長けてる子や、音楽の才能のある子がいた場合、
その才能の芽は摘まれるのか?
とか、疑問や質問が頭の中でグルグル回りました。
それに、日本の統一教会が揉めたじゃないですか?
でもアーミッシュ達はカルト宗教ではないんです。
勧誘とかないし。
アメリカという国からも手厚く保護されております。
戦争になっても、「戦わない」彼らに兵役は今までも除外されてきています。
病院や歯科医院もないので、命に関わる病のときは、
ヘリコプターが出動し救急病院へ運ばれることになっています。
(結局すっごい税金と技術を使う!一般人でも使わんよ。)
クリスチャンの一派だから、手厚く保護されてるのかな?
既に立派な観光地としてなりたっているここは、
いろんな人種の観光客が訪れるわけですよ。
「神様がいろんな人種を造った意味は何なんだ?」とか、
思わないのかな?
あたしゃ、中学2年生のときにそう思ったんだけど。
別に彼らの生き方を否定も肯定もしません。
ただ不思議。
生粋の白人ばかり。
青い目のブロンドヘアや、
赤毛のアンみたいな感じの子しかいません。
面白い。
むっちゃ見入っちゃう。
完全なる白人保護区みたいになってる。
っていうことは、アーミッシュがむっちゃ人種差別的な考えなんじゃないの?
って、
頭の中を「なんで?なんで?なんで?」が駆け巡る!
ニューヨーク市の半額から3分の1くらいの値段だなぁ
という感覚。
そんなこんなで多大なカルチャーショックを受けましたが、
またいろいろ買いに行って来ます。
正直、年1回は買い出しの旅で行きたいです。
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