医科歯科通信  (医療から政治・生活・文化まで発信)



40年余の取材歴を踏まえ情報を発信

ひとびとの弱さこそ支配者を必要としたのだ

2014-07-21 12:26:24 | 編集スクランブル
★日本人は若い人でも、問題を分析し、その解決法を示す能力には、たけている。
しかし、「今、これが問題だ」というように、物事の本質をつかみ、それを広くアピールしていく力に欠けています。
その根底には、確固たる哲学や思想、教養といったものを持たない弱さがあるような気がします。
「動く→動かす」事務局長・稲場雅紀さん
学生時代に横浜市寿町で日雇い労働者への保健・医療支援を経験し、その後、社会的に弱い立場に置かれている人々を支援する活動に従事。
★振り込め詐欺など特殊詐欺の被害総額は昨年、約489億円5000万円。
今年5月までの被害は、昨年同期と比べ、件数・被害金額共に増加している。
★油断をしないことが、事故を起こさない根本。
細心の注意で絶対無事故を心掛けたい。
★知人がラッキョウ作りに挑戦したそうだ。
「畑の薬」と言われるラッキョウには、ビタミンB1の吸収を高め、血液を浄化する硫化アリルという成分が含まれている。
血行を促進し、循環器系機能を改善するという。
夏バテ防止にも役立つ。
★無常の夜を受け入れるにせよ、人間は言葉で世界を理解し表現する術しかない。言葉の網の間隙を満たすのは祈りである。
「如何に死ぬかは、如何に生きるかである」
俳人・寺井谷子さん
★「病から詩がうまれる」の著者・社会医学の専門医・大井玄さんは、沖縄の高齢者が「痴呆」になる率は東京と変わらないのに、痴呆による異常精神症状を現す人は全くない、との調査例を踏まえ「「痴呆」という救済の中での「死」を迎えるかは、選ぶのではなく、与えられるものであろう、と指摘している。
★「意欲のある人、求めます。ただし年齢制限あり。60歳以上の方」との広告チラシが、その会社の名前を“全国区”にした。
この会社への応募が殺到。
★古今東西、ひどい政治は、圧制者の力によって成立したのではなく、多数のひとびとの自発的隷従によって支えられているのだ。
16世紀の法官・エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ
★ひとびとの弱さこそ支配者を必要としたのだ。作家・坂口安吾
★「長い物には巻かれろ」
いわば「長い物」と「巻かれる者」との共犯的な、補完関係が問題なのだ。
「数が力」は真実ではない。数は弱さなのだ。
日本映画大学教授・川崎賢子さん











室伏が東京医科歯科大の教授就任

2014-07-21 09:32:43 | 大学関係

教授就任が決定し吉沢東京医科歯科大学長と握手を交わす室伏(右)(撮影・山崎哲司)  

2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会理事で、陸上男子ハンマー投げの室伏広治(39=ミズノ)が16日、東京・文京区の東京医科歯科大で記者会見した。同大が10月に「スポーツサイエンス機構」を設置し、その教授に就任することが発表された。現在、体育学部の准教授を務める中京大は退任する。

 同機構は「スポーツ医歯学、スポーツ科学を融合した国内初の拠点大学を目指す」という狙いで設置される。週に1、2度は講義を持つ見込みで、04年アテネ五輪で金メダルを獲得するなど4大会連続五輪出場、日本選手権20連覇の経験などを還元する。

 昨年9月に20年東京五輪が決まった際、室伏は「若い人ばかりを特集していた」というメディア報道に疑問を持っていたという。

 「今、メダルを取っている人が、なぜ6年後の東京五輪で活躍しないと思うのか疑問でした。6年間、ケガをせず、体調を維持すればメダルを取れる。私もそう(世界トップ級で活躍)してきたのに、理解していただけなかった」と力説。「スポーツサイエンスの考えも受け入れていただきながら、新しいものをつくりたい」と、従来の概念を打ち破るつもりだ。

 自らの6年後も「夢を持つのは良いこと」とアスリート人生は捨てないつもりだ。

 [2014年7月16日20時9分]

混合診療拡大のメンバーを主導

2014-07-21 08:10:36 | 阿部和弘主管の歯科医院経営クラブ


デンタルブレイン阿部総研

http://www.dba-abe.co.jp/

★精神分裂病→統合失調症
痴呆症→認知症
以前の病名に患者を蔑視するニュアンスがあったので変更。
★パニック障害→パニック症
強迫性障害→強迫症
障害と付くと治らない病気をいうイメージが強まるため、診断時に衝撃を受ける人も少なくない。
★啓蒙→啓発へ変更
★友人や知人が読売新聞などの声欄に投稿するのを時々見る。
「あの人は、毎日、何かを書いている」と知人の一人が教えてくれたので注目している。
★実は取手の通信員その人から取材の以来があった。
取材をする側が取材を受けるが、丁重にお断りすると取材が友人の林さん(仮名)に回って来た。
結局、その友人の林さんの友人として4人の顔写真が新聞に掲載された。
★小説は、読まれたときにはじめていのちを帯びる。
読み手こそ、物語の完成を託されているものなのである。批評家・若松英輔さん
★周りの大人が余計な知識を与え過ぎるから、子どもが子どもらしくいられないんじゃないですかね。作家・宗田理さん
★安倍晋三首相は2007年9月17日、持病の難病、潰瘍性大腸炎の悪化で突然首相辞任を表明した。
そんな安倍さんを救ったのが、2009年に承認された新薬「アサコール」だ。
欧米では約20年前からアサコールは使用されていた。
★未承認の制ガンは混合診療が認められないため治療費は総額1000万円を超えた。
知人の話を聞いて「理不尽じゃないか」と岡基之・住友商事相談役は現状に疑問を感じた。
そこで岡さんらは混合診療拡大のメンバーを主導した。

不登校になった杉子

2014-07-21 06:39:29 | 創作欄
笑いには心を前に進める力がある。
笑顔は副交感神経に作用し、免疫力を上げる。
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「杉子は笑顔が素敵だよ。人にバカにされても、その笑顔を絶やさないようにね。いいね」
杉子は教師であった母親に諭され、学校へ通い続けたがもう限度だと思った。
いじめがエスカレートしてきたのだ。
中学1年生の時のことである。
その日は12月の初旬であったが真冬のように寒い日であった。
「バカは本当のバカになった。何時も笑ってやがる。笑えなくしてやる」
突然、背後から近づいてきた男子生徒の一人に、スカートを捲り挙げられパンツを脱がされたのである。
その早業に周囲にいた同級生たちは唖然としたが、うずくまった杉子のむき出しの白い尻が笑いを誘ったのである。
「小杉、おまえ、手品師みたいだな」とクラス委員の大竹慎吾が言ったので、杉子の心は一層傷ついた。
ハンサムで勉強もできる慎吾に杉子は憧れの心を抱いていたのだ。
杉子は小杉健吉から受けた屈辱から不登校になる。
杉子は母親に問い詰められたが、学校へ行かない理由を明かさなかった。
「母親としても教育者として、失格だわね」母の峯子は同僚の教師に愚痴をこぼした。
「自分の子どもは、他人様の子どものように教育できないものよ」
同僚の教師の坂田希子も引きこもりの息子を抱え困り果てていた。
希子の夫は大学の教授であり、児童文学者でもあった。
「お腹を痛めて産んだ3人の男の子は3人様。一人は医学部に進んで医師を目指して心配がいらない。真ん中が引きこもり。3男は暴走族でご存知のとおり2回も逮捕歴があるでしょ」
希子の眉間には深い縦ジワが刻まれていた。
希子は息子の不祥事から教頭を辞任した経緯があった。
希子の耳の脇の白髪が増えたことを峯子は目にして「お互い、苦労が耐えないわね」と言った。
峯子の夫の虎男はギャンブル好きで借金まみれになっていた。
峯子が全て尻拭いをしてきたのだ。
結局、借金を残したまま家を出て行った。
「もう限度ね。家へ帰ってこないで、これ以上あなたとの諍いを娘の杉子には見せられない!」
夫は今まで見せたことがない悲しげな表情を浮かべた。
そして午後の11時過ぎに峯子が寝息を立て始めてから、衣類を旅行鞄に詰めて家を出て行く。
あれから、5年の歳月が流れていた。