海を最後に見たのはいつだっただろう?
海の日の休日、ずいぶん長く海を見ていないことに気づきました。
記憶をさぐってもなかなか出てきません。
15年くらい昔のこと、カミさんとカミさんの妹とで鎌倉へ遊びに行きました。
その時、由比ガ浜を歩きながら見た海が、たぶん最後に見た海でしょう。
朝な夕なに海を眺められる、こんなところに住めたらいいな、とその時思いました。
子どもの頃は海が遊び場でした。
家から近い小学校の裏手が松林になっていて、それを抜けて砂丘を越えると日本海です。
その頃は、護岸用のテトラポットはまだなく、自然の砂浜が続いていました。
後年、その光景を憶い出しながら、歌を作りました。
茱萸原をわけて 砂山を登る たそがれの海昏く 人の影なし・・・そのあとは忘れました。
曲をつけたのはカミさんですが、いまでは二人ともメロディーも思い出せません。
夏休み、晴れた日には、近所の遊び仲間5,6人と、そこへ泳ぐに行くことが日課でした。
みんな赤い6尺褌姿ですが、家が金持ちだというアベ君だけは水泳パンツ。
泳いだ後は、砂浜で戦争ごっこ、これはいつもアベ君が言いだしっぺでした。
やろうよ、また~?
いつも同じことなので、みんなはほかのことをやりたい。
でも、そうすると甘やかされてワガママに育ったアベ君は、駄々をこねはじめるのです。
しかも、体格が大きい割に気は小さい。すぐに泣き出して、爺ちゃんに言いつけるぞ~。
わたしの親の話では、満州とかいうところで戦ってきた軍人ということでした。
たしかにおっかない爺さんで、わたしもその家のイチジクを盗んで、追いかけられました。
そのアベ君、勉強のほうはパッとしませんでした。
「あんた、ほかの子の勉強みてあげてるんだから、アベ君もみてあげなさいよ」
でもさ~、あいつ、ほかの言うことなんか聞かないんだよ、だから教えてもムダだよ~。
そんなアベ君でしたが、今頃はどこでどうしているでしょう。
Twitter経由で、こんな情報が目に留まりましたので、ご覧下さい。