中国の、とある湖のほとりに女人国があるといいます。
標高2700m、濾沽(ろこ)湖の周りに住む少数民族。
人口およそ4万人。
男の子が生まれると、殺すか、奴隷にされるか、のどちらか。
まさか、ですよね、アマゾンの国ではあるまいし・・・・。
ただ、女性が実権を握る母系社会だということです。
女性が家長となり、一族の財産を管理します。
そして、祖母から母、娘へと受け継がれてゆく。
それが1500年以上昔から続いているという世界最古の母系社会。
男は夜ごと女性の家を訪れ、明け方に帰る。
日本でいう「妻問い婚」ですね、現地では「走婚」。
何だか、光源氏の世界のような感じですね。
この母系制が重視するのは、誰もが生まれた家で一生を過ごすこと。
男は自分で家庭を持たず、自分の姉や妹の子どもの父親代わりになります。
財産を巡っての争いもなく、嫁姑の確執もない、それなりに合理的な制度。
走婚は文明社会にはふさわしくない。
文化大革命の時に、そう批判されたようですが、それでも生き残った。
とはいえ、近頃は若者が多民族と結婚することも多くなってきたとか。
わが師の1人兼好法師も、云っています。
男は家庭をもたずに、好きな女のところに通うのがいちばん、と。
近頃は、同性婚もあり、と聞きます。
家庭にも、愛情にも、さまざまなかたちがあっていいのでしょう。
そうなんです、いいじゃないの、しあわせならば・・・・。
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