夕刊トップに、55年前の米国の水爆落下のことが出ていました。
ノースカロライナ州の上空を飛んでいた爆撃機が分解し、2発の核爆弾が落下。
その事故の後処理にあたった元兵士の証言です。
幸いにも不発ですみました。
しかし、広島の原爆の200倍、1発でも爆発したら東海岸の地形が変わっていただろう・・・。
機密解除の期限が来て、核兵器は無くすべきだ、という思いで発言を始めたとか。
50年前には、奄美大島沖に水爆搭載機が墜落、今も海中に沈んだまま。
どちらも初耳でしたが、恐ろしい話。
こうした知られざる事故がどのくらいあるのかと思うと、鳥肌が立ってきそうです。
ギリシャ神話のプロメテウスの話。
彼は、寒い洞窟の中で生肉を齧って暮らしていた人間に同情し、火を与えようとする。
しかし、ゼウスはこう言って反対します。
「人間に火はいらない。火を使った技術もいらない。
火が無くても人間は幸せなのだ。戦いも飢えも病も老いも知らずに済む。
もし火を与えたら人間は必ず傲慢になる」
しかし、プロメテウスは人間に火を与えた。
案の定、人間は武器を作り戦いに明け暮れるようになった。
神の力なら、人間の世界を焼き尽くして滅ぼすことは簡単である。
しかし、ゼウスはそうせずに人間を永遠に苦しませることにした。
それがパンドラの物語の始まり。
やがて、人間は戦い、争い、敵対、飢え、病苦、恐怖・・・あらゆる不安に苛まれることになった。
古代人が予見した人間の業、プロメテウスの劫火は永遠に消えることはないのでしょうか。