床屋で髪を切ってもらいながら、先日のホームページ講座のことを思い出していました。
文字や背景の色を指定する時に、6桁のカラーコードを使います。
光の3原色である赤、緑、青の度合いを、先頭から2ケタづつ区切ってコード化したものです。
それが10進数ならまだわかりやすいのですが、16進数を使って表現します。
一般の人には、16進数というのは馴染みがないものでしょう。
数と言いながら、FFとかACとかEAとかの記号が混ざってくるので、なおのことわかりにくい。
いつもその説明がうまくできたためしはないのですが、先日の講座でもやはり同じでした。
わかってもらうにはどうすればいいか。
そのためには2進数から始めないといけない・・・それだと時間がかかるしなあ。
などと考えていて、その時も、わかったような、わからないような説明に終わってしまいました。
これがコンピュータを専門に勉強しようとする人たちが相手なら逡巡することもありません。
世の中のすべての数を、0と1、2つの数字だけで表す記法が2進法。表された数が2進数。
0から7までで表すのが8進数。8以上は使えないから桁上がりして8は10と表記する。
0から15までで表すのが16進数。10~15までは10進数と間違えないようA~Fで表す。
・・・などと順を追って説明すれば、だいたいわかってもらえます。
でも、一方で、専門家にでもならない限り、そんなことを知る必要はないような~。
とも、私自身が思ってしまうので、説明がつい中途半端になってしまうようです。
相手に合わせて話をする、というのは教える側の基本ですが、なかなか難しいものです。
現役の頃、時々会社の研修センターで講義する機会がありました。
デジタルとアナログなどの基礎的なことから、システム開発のノウハウみたいなことなどまで。
そこで感じたのは、深く考えずに知識として覚えようとする人たちが多いこと。
デジタル社会というけれど、デジタルの概念は新しいものではありません。
大昔から人間はそれを使ってきました。それが何だかわかりますか? シ~ン。
それは「言葉」です、というと、みんなキョト~ン。
もっとも、40年経った今でも、たいていの人は言葉がデジタルとは思っていないようですが。