霧の朝です。
五里霧中、とまではいきませんが、視界も200メートルほど。
いつもは見える日赤産院もスーパーの看板も見えません。
昨日の朝刊一面、二つの関係ない記事の言葉が目に留まりました。
ひとつは、米予備選挙候補のトランプ。
敵を作る言葉に共感する人が多いのだそうです。半面、嫌いだという人の数もトップ。
もう一つが、コラムの折々のことばにあった、バルネラブル。
これは「傷つきやすい」と書かれていましたが、ふつうは「脆弱性」と訳されます。
自分を問題の一部として、あえて自分をバルネラブルな状態におくこともボランティアの本質。
といって、トランプがボランティアの本質を体現しているわけではありません。
トランプとバルネラブル、いずれもコントラクトブリッジのゲーム用語でもあるのです。
そこで二つの記事がつながったというわけです。
日本でトランプと呼ぶものは、あちらではカードです。
そのカードの中で、ハートならハートを切り札と決める、その切り札がトランプです。
複数ならハーツと言え、昔、さんざん怒られました。
クローバーと言ったら、丸めた新聞紙で頭をひっぱたかれました。
それはクローバーじゃない、クラブ・・・棍棒だ!
へ~、葉っぱじゃないんだ、棍棒なんだって・・・不幸せなクローバー。
ブリッジを習ったおかげで英語の勉強にもなりました。
ビッドだのオークションだのコントラクトだのスクイーズだのトリックだのスラムだの・・・。
日常生活にはほとんど役に立っていませんが。
バルネラブルとノンバルネラブルはプレイする時の条件で、略してバル、ノンバル。
その状態よってゲームの得点計算がちがってきます。
それまたゲームを面白くする要素の一つではありました。
ブリッジでは有名な歌があります。詠み手は山本五十六。
グラスラは、ほど遠けれどリダブリて ジャストメイキの心地こそすれ
ゲームを知らない人には何やらわからないでしょうが、真珠湾攻撃にちなむものです。