回らない
2017-10-30 | 日記
若い時は何かとモノを買うほうでした。
それがいつからかめっきりとモノを買わなくなりました。
年取って物欲から解き放たれたせいです。
と言いたいところだが、要は年金暮らしで懐が淋しくなっただけのこと。
もともと質素倹約というタイプではない。
お金があれば欲しいものはやっぱり買うと思う。
カネは使うことで生きてくる。
わたしが使ったカネは、回りまわって誰かや国のフトコロに入る。
それを使えば、また別の誰かの収入になる。
カネは天下の回りもの、というのはそういうことなのでしょう。
消費と生産が循環して成立しているいまの社会ではなおさらのこと。
消費は美徳、は行き過ぎにしても、悪徳にまですることもない。
ヒトが人間になりたての頃は、一人で生きていた。
そのうち群れて暮らすことで、一人より多くのものが手に入った。
掟や不自由さの束縛はあっても、便利な生活への要求が上回った。
今、人は相互依存の関係の中でしか生きて行けない。
わかりきったことのはずなのに、その相互依存がまた軋轢を生む。
世の中、うまく回っていかないのはカネだけではないようで・・・。