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【101206】イノシシ北上、岩手県境到達か

2010年12月24日 | 獣害-利用
外来生物であるアライグマやハクビシンが日本各地で生息域を広げているようですが、由々しき問題がここにも。


~ 転載 ~

 イノシシの北上が岩手県境に達している懸念が強まっている。県内最北の栗原市が今年10月にイノシシによる農業被害を初めて県に報告、岩手県最南の一関市ではすでに有害鳥獣としてイノシシの駆除申請が出され、許可された実績があるからだ。

 栗原市がイノシシの農業被害を報告したのは宮城県が北部地域の自治体関係者らを招いて今年10月に開いたイノシシ対策に関する打ち合わせ会議。9月の県特定鳥獣保護管理計画検討・評価委員会イノシシ部会で、それまで仙台市が北限とされてきたイノシシの生息域が加美町まで北上した可能性が指摘されたのを受けて初めて開かれた。

 会議には県から自然保護課や農産園芸環境課、地方出先機関の担当職員、栗原市▽大崎市▽岩沼市▽大和町▽大郷町▽富谷町▽色麻町▽加美町▽大衡村-の9市町村の担当職員らが出席し、イノシシについて現状報告があり、今後の対応策について意見を交換した。

 仙台より北の自治体は岩沼市を除く8市町村。こののうち7市町(大衡村を除く)で複数のイノシシの目撃情報があったと報告。昨年、イノシシによる農業被害が初めて確認された大和町は今年も水稲とジャガイモで広さ200~300平方メートルにわたり被害があったことを明らかにした。

 栗原市の担当者は2、3年前からイノシシの目撃情報があり、今年7月に同市西部の文字地区でビデオ撮影されたジャガイモ畑ともち米のほ場の被害状況が県と協議した結果、イノシシによるものとほぼ断定されたことを報告、農業被害の拡大に懸念を示した。

 県境を接する岩手県一関市の農地林務課によると、奥羽山脈沿いの市西部の水田でイノシシの踏み荒らしの農業被害で平成21年度は県に有害鳥獣駆除を5件申請。今年度から権限委譲で許可申請を受ける立場になり、春先に3件の申請を許可した。ただ、これまでに捕獲実績はなく、イノシシの本格的な県境を越えた北上には慎重な見方だ。

 川名一彦自然保護課長は今回の打ち合わせ会議を受けて「イノシシは予想以上に北上をしているようだ。イノシシによる農業被害は深刻なだけに関係市町村と協力して実効性ある対策を考えたい」としている。

産経ニュース


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