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【071225】里山整備で竹を炭に 伐採で鳥獣被害も減少

2007年12月25日 | 獣害-利用
 愛着ある地元の景観を自らの手で保全しようと、伊那市長谷溝口の中山地区の地域住民グループが今夏、立ち上がり、里山整備に取り組んでいる。この半年間で、生い茂った木々を伐採し、竹炭などにして有効活用するなどのアイデアを地道に実行。サルやイノシシなどが田畑を荒らす被害も減少するなど、効果を上げている。

 グループは、40―60代の地域住民らでつくる「中山もりもり元気組」(中山勝司代表)。同地区内の里山の一部では竹などが混生し、サルやイノシシなどといった獣の隠れ場所と化していた。農作物の盗難被害も少なからずあり、対策に頭を抱えていた状態。うっそうとした景観も評判がよくなかったことなどから、住民らが一念発起、里山環境の改善に向けて、始動することにした。

 7月から月2回ほどのペースで、木材の密集スペースに手入れをしてきた。比較的、竹が多いことから、竹を伐採し、有効活用することに着目。破砕機でチップを作ったり、竹炭の生産などに取り組んでいる

 24日には初めて、竹炭の窯出しを行った。30㌃の土地から伐採してきた竹を利用し、約150㌔分の竹炭を生産。出来栄えは上々で、グループの活動を継続する費用を賄うためにも、売り出しも考えている。

 半年間の活動により、里山の景観は美しく様変わり。獣の出没も減少傾向にあるという。同会の中山昌計副代表(65)は「まだまだ、整備する場所は残っている。みんなで力をあわせ、活動を一過性に終わらせるのではなく、持続させていきたい」と話している。
(長野県)

長野日報
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=9314

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