【070920】シカ肉利用マニュアル策定 全国３番目

　県内で６万頭以上が生息しているとみられるニホンジカの食肉利用を促進しようと長野県は１９日、衛生管理基準と肉処理作業のマニュアルを策定したと発表した。こうしたジビエ（狩猟肉）のガイドラインの策定は島根県のイノシシ、北海道のエゾジカに次いで全国で３番目。

　鳥獣害被害が深刻だった前年度は９２５４頭のシカが長野県内で狩猟されたものの、うち食肉用には約８２０頭しか回らず、資源の有効利用が課題となっている。しかし、安全確保のための統一的な基準がなく、流通業界などが敬遠する一因となっていた。今回策定したマニュアルには、散弾の不使用や食中毒菌の付着防止のために腹を撃ち抜いたシカは食肉用にしないといった具体的な順守事項を基準に盛り込んだほか、加工販売する際の処理方法の注意事項なども記載した。

産経新聞
http://www.sankei.co.jp/chiho/nagano/070920/ngn070920000.htm

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