獣害を裏返せ!

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【101021】獣害から農作物守れ

2010年11月27日 | 獣害-利用
そりゃ、効果はあると思いますし、地域や担当者の苦悩、そして現状を考えるとやむを得ない面も理解できます。
が・・・やっぱりこうした光景が広がることに対して暗澹たる想いを抱かずにはおれません。

6,000万円を投じるとあります。
総額だけみると多いと感じる方もおられると思いますが、1地区あたりにすると約300万円。

これを多いとみるか少ないとみるかの感覚は、立場によって異なるでしょうね。

分かっていることは、人間が柵の中で暮らすことになるということ。

籠城って、基本的には終りがあるもの。
一体、いつまで続ければいいのでしょう。考えさせられます。


~ 転載 ~

 シカやイノシシ、サルなどの野生動物による農作物の被害が山間部を中心に深刻化する中、府は農地ごと集落全体を防護柵で囲う“籠城(ろうじょう) 作戦”に乗り出す。柵の設置を進める農家組合や自治会を資金面で支援するもので、柵に沿って動物の嫌がる野菜などを植えてもらい、さらに効果を高める考えだ。生息数を減らすわけではなく、あくまでも防御策に過ぎないが、府は「現状では最善の方法」と期待を込める。

 府によると、防護柵は主に網目状で、大人の背丈ほどの高さ。田畑を個別に囲う旧来型の柵を広域化する発想で、府内でも導入するケースが相次いでいる。

 このうち、京丹後市丹後町袖志、亀岡市本梅町の2地区を府が調べたところ、作物を食べられたり、踏み荒らされたりする被害が少なかった。本梅町では年間1600万円だった被害額がほぼ半減したという。

 府が設置を進める柵は、耐久年数が10年以上で、通電するなど効果を高めたもの。今年度の予算額は6000万円で、府内の約20地区で導入する計画。総延長120キロを想定している。

 柵に沿って、動物が嫌がる作物も植える考え。府や奈良、滋賀両県などの研究では、シカはシソやサトイモ、イノシシはヒガンバナや洋種ヤマゴボウ、サルはタカノツメやトウガラシなどを嫌う。植えることで農地を見渡せなくする“目隠し効果”もあるという。

 補助額は、柵の資材費、作物の種や苗木の購入費の半額で、上限額を検討中。
 補助の要請は、被害に悩む各地から相次いでおり、府森林保全課の担当者は「防護柵ができれば、集落全体で田畑を守ろうとの意識がさらに強まり、管理も行き届く」と狙いを説明する。

 地球温暖化などによる野生動物の増加と生息範囲の広がりで、農作物の被害額は増え続けている。2000年度には4億2700万円だったのが、08年度には7億4400万円となり、全国ワースト5、近畿では最悪となっている。

 府の試算では、農地を保有する集落は約1700か所あり、すべて囲うと総延長2200キロになるという。


読売新聞


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