農村部だけではなく、都市でも被害が増大しつつあるという、由々しき記事です。
確かに雑食性で食料が豊富、かつ、ねぐらに困らないサイズであることを踏まえると、今後、地方都市でも増えることが容易に予想されます。
カラスやスズメなどの鳥類も、農村より都市の方が生活し易いという話を聞きます。
しかし、話は逸れますが、イノシシにしろサルにしろ、田舎ではうんざりするくらいみかけても話題にすらあがりませんが、都市だと全国ニュース・・。
十数人が捕獲劇を演じたりと、テレビを通してみていると、?と思うことも少なくありません。
人間以外のコントロールできない異物が入るのを極端に排除する空間って、ある種の恐怖を覚えます。
~ 転載 ~
野生動物による農作物の食害が、都市近郊や平野部でも急速に広まっている。
“主犯”とみられるのは、秩父の中山間地から東進してきたネコの仲間のハクビシンや、ペットが野生化したアライグマだ。いずれも雑食性で、民家の屋根裏や軒下、物置などにも住み着く。埼玉県は今月、被害実態を把握するため、初めて本格的な聞き取り調査に乗り出す。
越谷市増森の渋谷喜代治さん(53)のトウモロコシ畑に、ハクビシンやアライグマが出没し始めたのは昨年から。住宅と畑が混在する一帯だが、南西約1・5キロには、多くの客でにぎわう大型ショッピングモールとJR武蔵野線越谷レイクタウン駅がある。
収穫を控えた今年6月には、毎朝のように、トウモロコシが根元から押し倒され、実がきれいにかじられていた。電気柵やワナを設置し、数匹のハクビシンを捕獲したが、焼け石に水。約70アールの畑からは通常2~3万本が収穫できるが、今年は1割が食い荒らされた。被害は10万円を超える。
「近所の農家からも、いろいろやられていると聞く。トウモロコシは片手間に作っている程度でたいした被害ではなかったが、主力の秋野菜まで荒らすようになったらたまらない」。渋谷さんの表情が曇る。市の担当者も困惑気味だ。「東松山市や入間市あたりの被害がひどくなっていると聞いていたが、まさかうちにまでやって来るとは」
加須、行田、羽生市などでも、2年前から被害情報が寄せられている。山や丘陵のない平野地帯では、これまで食害はほとんどなかったが、イチゴやナシ、トウモロコシなどが被害に遭っているという。
食害はかつて、秩父・比企地方の中山間地での問題とみられていたが、6~7年ほど前から、山間部から東進したとみられるハクビシンによる被害が都市近郊部でも現れた。高速道路のサービスエリアに捨てられて繁殖したとみられるアライグマも加わり、被害は県内全域に広がる勢いだ。
県農林総合研究センターの古谷益朗部長(鳥獣害防除担当)によると、すでに、川口市やさいたま市岩槻区で被害が本格化し、生息域を拡大させている可能性があるという。古谷部長は「雨を防ぐ屋根と、食料になる生ゴミが豊富な都市部はハクビシンら野生動物にも住みよい。繁殖力も強く、被害の拡大速度は油断ならない」と警告する。
県はこれまで、農家から自治体に寄せられた情報を集計し、統計化していた。それを基にした2009年度の被害総額は、前年度比31%増の1億5947万円だが、実際には倍以上の被害が出ているとの見方も出ている。
このため県は今月から、市町村の農業委員ら約1000人を使い、被害状況や近年の傾向などを農家から聞き取り調査する。年度内に結果をまとめ、従来の統計数値を補正。来年度以降、正確な被害実態を推計できるようにするほか、害獣の進出経路の推定や対策などにも生かしたい考えだ。
読売新聞
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確かに雑食性で食料が豊富、かつ、ねぐらに困らないサイズであることを踏まえると、今後、地方都市でも増えることが容易に予想されます。
カラスやスズメなどの鳥類も、農村より都市の方が生活し易いという話を聞きます。
しかし、話は逸れますが、イノシシにしろサルにしろ、田舎ではうんざりするくらいみかけても話題にすらあがりませんが、都市だと全国ニュース・・。
十数人が捕獲劇を演じたりと、テレビを通してみていると、?と思うことも少なくありません。
人間以外のコントロールできない異物が入るのを極端に排除する空間って、ある種の恐怖を覚えます。
~ 転載 ~
野生動物による農作物の食害が、都市近郊や平野部でも急速に広まっている。
“主犯”とみられるのは、秩父の中山間地から東進してきたネコの仲間のハクビシンや、ペットが野生化したアライグマだ。いずれも雑食性で、民家の屋根裏や軒下、物置などにも住み着く。埼玉県は今月、被害実態を把握するため、初めて本格的な聞き取り調査に乗り出す。
越谷市増森の渋谷喜代治さん(53)のトウモロコシ畑に、ハクビシンやアライグマが出没し始めたのは昨年から。住宅と畑が混在する一帯だが、南西約1・5キロには、多くの客でにぎわう大型ショッピングモールとJR武蔵野線越谷レイクタウン駅がある。
収穫を控えた今年6月には、毎朝のように、トウモロコシが根元から押し倒され、実がきれいにかじられていた。電気柵やワナを設置し、数匹のハクビシンを捕獲したが、焼け石に水。約70アールの畑からは通常2~3万本が収穫できるが、今年は1割が食い荒らされた。被害は10万円を超える。
「近所の農家からも、いろいろやられていると聞く。トウモロコシは片手間に作っている程度でたいした被害ではなかったが、主力の秋野菜まで荒らすようになったらたまらない」。渋谷さんの表情が曇る。市の担当者も困惑気味だ。「東松山市や入間市あたりの被害がひどくなっていると聞いていたが、まさかうちにまでやって来るとは」
加須、行田、羽生市などでも、2年前から被害情報が寄せられている。山や丘陵のない平野地帯では、これまで食害はほとんどなかったが、イチゴやナシ、トウモロコシなどが被害に遭っているという。
食害はかつて、秩父・比企地方の中山間地での問題とみられていたが、6~7年ほど前から、山間部から東進したとみられるハクビシンによる被害が都市近郊部でも現れた。高速道路のサービスエリアに捨てられて繁殖したとみられるアライグマも加わり、被害は県内全域に広がる勢いだ。
県農林総合研究センターの古谷益朗部長(鳥獣害防除担当)によると、すでに、川口市やさいたま市岩槻区で被害が本格化し、生息域を拡大させている可能性があるという。古谷部長は「雨を防ぐ屋根と、食料になる生ゴミが豊富な都市部はハクビシンら野生動物にも住みよい。繁殖力も強く、被害の拡大速度は油断ならない」と警告する。
県はこれまで、農家から自治体に寄せられた情報を集計し、統計化していた。それを基にした2009年度の被害総額は、前年度比31%増の1億5947万円だが、実際には倍以上の被害が出ているとの見方も出ている。
このため県は今月から、市町村の農業委員ら約1000人を使い、被害状況や近年の傾向などを農家から聞き取り調査する。年度内に結果をまとめ、従来の統計数値を補正。来年度以降、正確な被害実態を推計できるようにするほか、害獣の進出経路の推定や対策などにも生かしたい考えだ。
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