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【110212】アライグマ急増の恐れ 被害防止へ捕獲強化

2011年02月20日 | 獣害-アライグマ・ハクビシン
~ 転載 ~

 特定外来生物のアライグマの生息地が県内全域に広がりつつある。農作物を荒らしたり、人家にすみつくなどの被害報告が徐々に増加している。本年度の捕獲頭数は9カ月間だけで既に40頭を数え、過去の累計を超えた。天敵がなく、雑食性で強い繁殖力を持つため、急増が懸念される。県環境政策課は「被害が広がらないよう、早いうちに芽を摘みたい」と捕獲に力を入れる。

 アライグマは北米から中米が原産。体長約50~65センチ、体重は重いもので10キロ近い。同課によると、本県では1990年ごろに飼育されていたものが野生化し、広がったといわれている。

 県内では既に21市町村で目撃、捕獲の報告が出ている。このうち、かすみがうら、土浦、石岡、つくばの4市は複数年にわたり捕獲が行われ、繁殖も確認されている。

 増加により、農作物や生活環境への被害も徐々に拡大。県農産課によると、07年に常陸太田市でブドウ約100キロ(15万円相当)の被害が出たほか、かすみがうら市ではトウモロコシ、土浦市では梨への被害が確認されている。このほか、石岡市やつくば市などでは、家屋侵入による天井裏などのふん尿汚染の被害が出ている。県版レッドデータブックに掲載されているトウキョウサンショウオなどへの影響も懸念されている。

 県は昨年5月、外来生物法に基づき、防除実施計画を策定。これにより、わな免許所持者でない人でも講習会などを受け一定の要件を満たせば、捕獲従事者になることが可能になり、箱わなを設置できるようになった。

 昨年には県内5カ所で防除従事者講習会を開催。129人の捕獲の担い手を養成。さらに県南地域からの要望を受け、今月19日にも講習会を実施する。かすみがうら市は従事者が5人増え、本年度だけで29頭を捕獲できた。県は今後、従事者をさらに増やし、計画的な捕獲を行い、おおむね5年以内での完全排除を目標にしている。


茨城新聞


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