【071215】サルに襲われ５人が軽症 辰野町

　辰野町小野で１４日、国道１５３号沿線に住むお年寄りら５人が相次いでサルに襲われ、８０代の女性１人が背中から足にかけて３カ所を噛まれる軽症を負った。地元住民と町、岡谷署員が捕獲に駆けつけ日没までサルを追ったが捕まらず、同署と町は沿線住民に注意を呼びかけている。１５日午前９時から捕獲作業を再開する予定。

　サルに襲われたのは、国道沿いの小野宿問屋周辺。　同日午前９時―午後２時ごろの間に、　高齢の女性４人とアマチュアカメラマンの男性１人が自宅庭先などで後ろからサルに飛びかかられた。

　このうち、けがを負った女性は「午前１１時ごろ庭で洗濯物を干していたら、突然背中に飛びつかれた。振り払って逃げたが３回も飛びかかられかまれた。怖くて怖くて全身が震えた」とおびえた表情で話した。

　近くの住民の話だと、昨年ごろから小野地区内で３匹のサルが出没しており、近ごろはそのうちの１匹、体長５０㌢ほどのサルが日常的に民家の庭先をうろつき回り、干してあるネギや畑の残菜などを食べる姿が目撃されている。

　「威嚇（かく）しても牙をむいて向かって来る。おっかない」と住民をおびえさせ、庭木のせん定業者も仕事を途中で切り上げ退散するほど。数週間前には付近に住む高齢の女性が後ろから飛びつかれて転倒し、手の骨を折る重傷を負った。

　１日に複数の住民が襲われるのは初めて。２０人余りが捕獲に乗り出したが「わずか１㍍ほどの距離で対面しても驚いたり慌てる風もなく悠然と逃げられた」と関係者は悔しげだ。

長野日報
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=9209

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