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【080312】シカから貴重な植物群守れ!

2008年03月14日 | 獣害-対策:シカ・イノシシ
西京区の大原野森林公園、金網で保護
 多様な動植物が生息し、京都府のレッドデータブックで要保全区域に指定されている京都市西京区の大原野森林公園で近年、シカによる自生植物の食害が目立っている。地元の自然保護団体は「このままでは貴重な植物の生態系が失われる」と被害拡大に危機感を募らせ、府の絶滅寸前種のフクジュソウなどの群落を金網で囲う対策に乗り出した。

 地元住民らでつくる大原野森林公園運営管理協会によると、シカは3年前ごろから、リョウブの樹皮など好物だけでなく、以前は食べなかった草木も餌にするようになった。その後、園内に多く生えていたツリフネソウ、ジャコウソウのほか、毒草のトリカブトまでがシカによってほぼ食べ尽くされたという。

 自然保護団体・ポンポン山懇話会の大槻裕治事務局長(57)は「毎年夏に背丈ほどの低木と草で埋め尽くされる斜面が、昨年は一部でシカの食害で数センチ程度の草原と化していた」と振り返る。

 協会と懇話会は、フクジュソウやミカエリソウなど豊富な種類の草花が自生する群落を獣害対策用の金網(周囲150メートル、高さ2メートル)で囲む計画を立て、市緑地管理課の了承を得て今月初めから金網を現場へ運び始めた。手作業のため、設置には数カ月かかる。

 協会の西城茂一副会長(80)は「ここ数年、以前よりシカを頻繁に見掛ける。頭数が急増しているようだ。希少種をはぐくむ豊かな自然環境を何とか守りたい」と網の効果に期待している。
 同公園は西京区と大阪府境のポンポン山北側斜面に京都市が設けた自然公園。イヌブナなどの冷温帯植物とヤブツバキなどの暖温帯植物が入り交じり、公園全体が京都府の絶滅のおそれのある生物を記載したレッドデータブックの地域生態系・要保全対策区域に指定されている。

京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008031200083&genre=H1&area=K1K

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