先日試写した太陽にゴミが写っていました。太陽の右上隅にある小さな点は黒点ですが、真ん中右にある大きな黒い丸はカメラの撮像素子の前面にあるローパスフィルタ(LPF)に付いたゴミです。 まるで太陽面に何かが衝突したようにも見えますね(笑)
写野のちょうど真ん中に現れるこのゴミ、太陽や月の撮影には大いに邪魔なので清掃することにしました。 LPFの清掃は、カメラを修理に出した際にメーカでしてもらったことはありますが、自分でやるのは今回が初めてです。(撮像素子を破損させると修理費用が極めて大なので、今までLPFには手を出さないことにしていた)
数社から販売されているキットの内、あちこちで評判のよいニコンの「クリーニングキットプロ」を選びました。 ケースにはクリーニングペーパー、ブラシ、取り扱い説明のCDなど数点、 びっくりするくらい「少ない物」しか入っていません。価格は8190円。決して安はなく買うのをためらう値段です。 その他にクリーニングに使う無水エタノールは別に薬局で購入する必要があります。 カメラのセンサー清掃などという作業に無縁の人が見たら、「なにこれ、これで8千円!」と怒り出すかもしれません。 でも付属CDで説明を読み(丁寧な動画もあり)、自分でディジタル一眼のLPFを清掃してみて、 このキットは他にありがちな単なる消耗品のセット販売ではなく、ニコンの技術者のノウハウを詰め込んで売っているのだ判りました。 何の苦もなく4台のカメラ(内古いもの2台)のセンサー清掃が終わり、いずれもゴミは綺麗に取れました。 もちろんLPFに傷などは一切付きませんでした。D700の大きなセンサは流石に緊張しましたが、これも問題はありませんでした。 ちなみにメーカののサービスセンタで作業をしてもらうと大体1台千円くらいですが、往復の宅配便代が加わり、3千円弱、これが4台だと1万円以上、 なので今日の清掃ですでに元が取れました。
レンズやフィルタもたいへん綺麗にクリーニング出来ます。 普通に使うなら2,3年はok、 専用のクリーニングペーパーが終わったらニコンに追加注文できますので、大切に使えば一生ものです。 樹脂製ケースもそれを裏付けるかのように良心的で頑丈なものです。 職人肌ニコンらしい良い製品です。