星とか日々とか

ブログはじめました/2011/12/10

癒しの森コンサート2024 / 過去20年間の気候変遷  2024年9月8日 

2024-09-08 22:55:18 | 音楽 絵画 芸術

昨年と同じ9月3日、癒しの森コンサートが開催されました。 主催: 東京音楽大学・信濃町  会場:ホテルタングラム斑尾

曲目はパンフレットの4曲以外に、「こんなに聴かせてもらっていいの」というくらい盛り沢山、バリエーションも多彩。どの曲も勿論素晴らしかったけれど、特に「田園」、信濃町の田園風景とは異なる、太古に氷河で削られたなだらかな丘がつづく欧州の田園地帯を想いながら。

そして誰でも知っている「ジュラシックパーク」、映画のサウンドも良かったけれど、東京音大の演奏は重厚で深く優しく素晴らしい、席が第二ヴァイオリンのすぐ後ろ側だったため演奏者のスコアや演奏の様子が間近で見えていて、臨場感たっぷり。 最後の曲は毎年必ず演奏される「一茶さん(俳人小林一茶)」、ソロのヴァイオリンパートはあまりに美しい音色で、会場からため息が漏れていました。


コンサートなら2回分になるほどの曲目を、学生さんたち(近い将来芸術家、いやもう既に)が入れ替わりながら演奏をしてくれました。
広上淳一先生の指揮もいつもながらダイナミック。気が付けば13時30分から既に3時間が過ぎて、終演。
東京音楽大学のみなさん、たくさんの感動をありがとう。 そして会場を準備して下さった町とタングラムにも勿論感謝です


過去20年の気候について
実はコンサートが開催された2024年9月3日は、我が家の一員だったうさぎ(ムギという名前)の20年目の命日でした。 遡ること2004年、そしてさらに9年前の1995年にムギが我が家にやってきたのですが、そのころの北信濃の気候、特に夏の暑さは今から思えば猛暑という日は非常に少なく、扇風機と部分的にクーラを付ければ室内でもうさぎが飼える気温でした。お盆を過ぎて8月末には肌寒い日も多かった。今とは全く異なります。
今年は特に暑い日が続き、畑の野菜には毎日水やりが欠かせず、9月もそろそろ中旬になろうという今日も、我が家の近くで通常ならお盆前にしか鳴かないミンミンゼミがまだ鳴いている、とにかく異常です。

でも秋はすぐそこに来てはいます。9月2日くらいまでこの辺りを飛んでいたツバメたちは、一斉に姿を見せなくなり、代わりに晩秋から真冬にやってくるシジュウカラとヤマガラは、早々と様子をうかがいに来るようになりました。特にツバメは飛来する日も、去る日も殆ど毎年同じ(2,3日のずれ程度)、どうしてわかるのだろう。気温や日の光だけでは到底日数までは。。
ツバメやシジュウカラ・ヤマガラが来なくなってしまったとき、地球環境はもう取り返しのつかない事態になっているかもしれません

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癒しの森コンサート 2023

2023-09-07 23:30:08 | 音楽 絵画 芸術

コロナ渦で中止となっていた癒しの森コンサートが9月3日、4年ぶりに開催されました (主催:東京音楽大学、長野県信濃町) 例年会場は信濃町総合体育館でしたが、今年はタングラム斑尾東急リゾート、町の中心部からは離れた山中なので移動には時間がかかるものの冷房が効いていて、かつてない猛暑の今年は特にとてもよい環境でした。(シャトルバスの利用も可能)

曲目
プッチーニ/交響的奇想曲
グリエール/ホルン協奏曲変ロ長調 作品91 第1楽章
ラフマニノフ/交響曲第2番 ホ短調 作品27 第3楽章
このほかに、何と8曲も!
指揮は広上淳一氏 (東京音楽大学教授) この方の指揮はとてもダイナミックで、聴いてよし見て楽しいです。
久しぶりに待ちに待った東京音大の演奏、やっぱり素晴らしいものでした。 
一方、演奏の合間の紹介で、今年4年生となった学生の一人が「入学したときから、コロナの影響で通学が出来ず辛かった」と語ってくれ、音楽とくに演奏家になるためには練習が欠かせないはずであるのに、その環境も使えず大変な思いをされたであろうことを感じ、まだ完全ではないにしろ、日常生活が戻りつつある今の状態となって本当に良かったと思います。

東京音楽大学の皆さん、ありがとう

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東京フィルハーモニー交響楽団特別演奏会   2020年10月7日

2020-10-11 20:30:09 | 音楽 絵画 芸術

久しぶりに、オーケストラの演奏を楽しむことが出来ました。会場の松本音楽文化ホールは当地から車で2時間くらい掛かるのですが、静かで環境のよい場所にあり、ホールの音場はたいへん素晴らしく、かつ前の座席の人による舞台の視界遮蔽がほとんど起きない洗練された設計がなされ、しかも観客は演奏が終了する瞬間まで、水を打ったように静かに聴くのが普通、というまさに理想の音楽ホールで、大変気に入っており、会員となって既に4年となりました。
しかし今年は、COVID-19により、前半の演奏会の殆どが中止に追い込まれ、また今回の演奏会では、指揮者として予定されていたアンドレア・バッティストーニ氏は、感染拡大防止の入国規制のため来日が叶わず、直前での指揮者変更(三ツ橋啓子氏)となりましたが、予定通り開催され、素晴らしい演奏に酔いしれました。

(上記画像は、当日配布のプログラムより引用)

4つの作品が演奏され、最初はロッシーニの歌劇「ウィリアム・テル」序曲、 目の前のオーケストラ演奏は、子供のころから何度となく耳にしていたこの曲がまるで別のもののように重厚でした。 実はこの2日後、車で出張した際に聞いていたNHK-FMラジオから偶然にもウィーンで収録されたこの曲の全編が流れて、同じ週に2度楽しむことが出来ました。

2曲目の「語りとオーケストラのための系図」 詩の語りが輪廻転生を描き、それに寄り添うアコーディオンの音色に、こちらもその輪廻の世界を歩いているかのような感覚となる不思議な曲です。

3曲目 「フルートと管弦楽のためのコンチェルティーノ」 いい音色ですね。。このフルート!  演奏者の神田さんは松本出身で東京フィルの主席フルート奏者。

最後の曲 「ベートーヴェン 交響曲5番 運命」  この演奏会のメインと言ってよいです。 今年はベートーヴェン生誕250周年。この記念すべき年にこの曲を聴けたことに感謝です。 運命も、ロッシーニのウィリアム・テルも人に勇気を与える強い力を持っています。

三ツ橋啓子さんの指揮は、とても優しくしかし、時として剣のような切れ味と急峻な大河のように押し寄せる迫力を持ち合わせており、全く飽きるということを感じません。素晴らしい!

この演奏会も、ご多分に漏れず新型コロナ感染拡大防止のために、座席は1列ごとに空席、チケットは裏面記名で終了後回収、休憩時間のトイレも密とならないようボランティアの方が通行調整をする、 パンフレット類の手渡しは一切せず、入り口ではサーモグラフによる体温チェックなど、 あらゆる策が講じられていました。 1つのことをするのに多くの手間と人手、そして費用がかかるのがウィルスと共存する今現在の有りようだと痛感します。 こういった対策をして、演奏会を開催して下さる関係者の方に、そして活動の機会が制限されている状況でも、素晴らしい演奏を披露してくれる音楽家の方たちに心から感謝いたします。

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第9回 癒しの森コンサート 2019年9月1日

2019-09-01 18:37:39 | 音楽 絵画 芸術

夏が終わり初秋の風が吹くころ、北信濃、とりわけ信濃町と近郊の人たちが心待ちにしているひと時が今年もやってきました。 総勢120名の大オーケストラの演奏を、ほんの近くの会場で満喫することが出来るのです。感謝以外の何物もありません。

約2時間の演奏が、すーっと流れるように終わってしまった、というのが実感で、もう一度聞きたいです。信濃小中学校吹奏楽部も 部員が増えて演奏が重厚になり、曲目も当地の四季をイメージさせる優しくも深い作品でした。 東京音楽大学の演奏は3曲、どれも勿論素晴らしのですが、特に最初の作品、「三善晃/管弦楽のための協奏曲」は一言で言うなら  「月曜の朝出勤したら、苦情の電話が殺到していて、それの対応に追われた1週間」 という感覚に近い強烈なもので、しかし決して 悲観させず最後にはどこか崇高な場所に向かう高揚で、すっ!と終わる。切れの良い(良すぎるほど)何とも不思議な曲でした。

家の周りでは既に秋の虫が鳴いています。 毎年、このコンサートで芸術の秋を先取です。 多くの演奏家(学生さん)と著名な指揮者、沢山の楽器を携えて遥々来てくださる東京音楽大学、ボランティアの方たち、1つの オーケストラがコンサートを開催するのにどれだけの多くの人が関わらなければ決して実現しないことか。 誰にでも何にでも感謝。

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ムンク展 12月13日  ロマンチックロシア展 12月22日  /2018年12月24日

2018-12-24 17:51:12 | 音楽 絵画 芸術

暫く前に降った雪が殆ど消えて、今年は雪の無いクリスマスかな、と思っていたら今朝5センチほど積もっていて、ホワイトクリスマスとなりました。
午前中から晴れていたので午後には殆ど解けてしまいましたが。
12月13日、前日から別用で行っていた東京の帰りに「ムンク展」(東京都美術館)、そして12月22日に渋谷の文化村で「ロマンチックロシア展」を見て
来ました。

 

ムンク展は、かなり混んでいてチケット売り場も相当の人が並んでいました。ムンクについては、正直あの有名な「叫び」以外にどんな絵を描いたの
か殆ど知識がなかったので、「叫び」よりも前の時代の作品や肖像画、晩年の作品などたくさん見ることが出来て、たいへん良かったです。

ロマンチックロシア展はトレチャコフ美術館所蔵の作品展で、ロシアの風景、肖像など、とても美しく、優しく時に力強い作品の数々を見ることがで
き、どこまでも果てしない大地を、透き通る光や風が満たした作品は、その中に入り込んでみたいと思う程でした。また四季の中でも特に「春」は、
北信濃にも似た情景があり、冬の厳寒(勿論ロシアの方が厳しいが)を耐えた後の息吹の季節は、ロシアも日本も同じなのだな、とも感じました。
ポスターにもなっている「忘れえぬ女(ひと)」、本当に眼が釘づけになってしまいます。馬車に乗りいまその場から去ってしまう名残惜しさも、
この女性の美しさをさらに際立たせています。
どちらの展示会も1月まで開催されているので、まだご覧になっていない方はいかがでしょうか。 

 

 

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