星とか日々とか

ブログはじめました/2011/12/10

蛍、梅雨の星空  2024年7月7日

2024-07-07 23:41:07 | 星空

梅雨入りして以降、夜の気温が低い日が続いていたのですが、7月に入りようやく梅雨の夜らしく気温と湿度が上がり、蛍が見え始めました

上の写真は7月3日撮影、4K動画から3コマを比較明で合成しています。 この付近全体としてはおよそ50匹くらいでした。待っていた蛍の季節がやって来ましたが、シーズンはたいへん短くピークはほぼ一週間くらいだと思います。傍に寄ってみると懸命に飛んで光って、休んでまた飛んで、たいへん美しくけれどはかない。

ここは人が殆ど行かない里山の一部なのですが、こういう場所では、気が小さい私としては時として暗闇に潜む(かもしれない)化け物の類を想像することも無くはないですが、最近はそれよりも「」、ここは熊が出没した地域でもあり(勿論必ずいるわけではないが)十分な警戒が必要です。 幸い撮影に使っているカメラが超高感度のためゲインを上げると真昼のように見渡せるので安心感がありますが、物音や特に目がふたつ光る物(恐らくタヌキか猫)にはドキドキします

Data  SONY α7s2  + NIkon24mmF1.4    ISO102400  SS1/15sec

次の日も同じ場所で蛍を観望しましたが、その時撮った星空です

なにしろ梅雨の曇り空、しかも手持ちで「何とか撮りました」風の夏の大三角形です。 春の大曲線(北斗七星・アークトゥルス・スピカ)は既に西の空、 空の世界はすっかり真夏です。

今日7月7日は七夕ですが、昼間の猛暑晴天は去り、夜は曇り空で星空は×でした

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春から夏の銀河・星雲・星団・彗星 手軽撮影   2024年5月24日

2024-05-24 23:31:12 | 星空

少し前になってしまいましたが、連休中Seestarを使って撮影した天体です。 Seestarは赤道儀とは比べ物にならない手軽さで、春から夏の銀河などが次々と撮影出来てしまいます

春の代表的な銀河M81

銀河M51

ヘルクレス座 M13

アレイ状星雲M27

網状星雲の一部 NGC6992  ここまで写るのは驚き、しかも操作は全て自宅からタブレット端末でOK なんという手軽さ

紫金山・アトラス彗星 C2023 A3  今年10月に肉眼で観望可能と言われています

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北斗七星 / 早すぎる福寿草

2024-02-18 18:10:15 | 星空

一か月以上書き込まずにいてしまいました。。 今シーズンの冬は、突然大雪が降ったかと思えば季節外れの暖かさがやってきたり。

星空の世界では真冬は超えて、オリオン座は夕方既に南中、北の空には春の使者、北斗七星が昇り始めました。

DATA 2024/2/13 21h56m OLYMPUS 12-40mm F2.8  OM-5   ISO1600  30sec   LEE no3 + SOFTON  Polarie-guiding

今日午後あまりの暖かさで庭の土手の福寿草が1つ咲きました。 過去の写真を探してみたところ、2016年2月28日に咲いていたことが分かりましたが、それよりもさらに早い、、でもまだ2月中旬、この暖かさは一時的なものですが、それにしても早すぎ。

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Seestar による冬の星雲   2023年12月14日 (撮影12月8~9日)

2023-12-14 22:58:26 | 星空

北信濃の冬にしては異例の暖かい日と晴天に恵まれたので、Seestar S50(星雲銀河などの自動撮影機) を使っていくつか撮影してみました。

冬の定番星雲を三つ、 まずオリオン座M42大星雲

上が処理後、下が原画像です。明るい中心部のディティールに拘ると全体にノイズが乗ってしまいました。原画像のままの方が良さそうです。今回はスマホに自動送信されるjpegファイルではなく、Seestar本体に蓄積されるFITSフォーマット画像を使っています。

DATA 2023/12/09  24h42m   Exp 9min

 

馬頭星雲付近です

DATA 2023/12/09 26h50m  exp  37min 

 

そして、ばら星雲

この装置の画角には、ばら星雲は大き過ぎました。。

DATA  2023/12/8   26h25m   exp 6min

色彩がやや薄く、ノイズも結構あるけれど、機材準備がほぼ不要な速写性と撤収の早さは代えがたいです。iPhoneから外部ディスプレイへの表示機能などを使えば、観望会にも有用かもしれません。

ピント合わせはほぼ自動でOKですが、微妙に合わない場合もあり、やはり手動での操作が時々必要です。またSeestarは水平調整がきちん出来ていることが正常動作の前提となります。私の個体だけかもしれませんが、水平調整モードの指示どおりに全方向の水平を合わせたつもりでも、使用していていくつかの天体を導入している間に「2度以上水平がずれているので直して」のメッセージが表示されて停止してしまうことがしばしばありました。 その後以下の対策をしてみました(正しい方法かどうかは不明)

①三脚のSeestarを搭載するマウント部分の水平を、水準器とスマホの水準器アプリを使用して全方向において傾きをほぼ0度に調整する

②Seestarを搭載、起動、スマホアプリとwifi接続

③コンパスキャリブレーション

③水平調整モード、この時2度以上の傾きが表示されたら、2度以下に収まるよう調整する。2度以下になればそれで調整終わり。無理に0度にしない。そのまま④へ (ただし2度以下になっていないと、天体の自動導入(操作)そのものが出来ない)

④水平キャリブレーション

以上の方法で、今のところうまく動作できています。

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天体の新しい撮影方法 Seestar S50(試写)   2023年12月3日

2023-12-03 22:34:19 | 星空

久しぶりに銀河を撮影(試写)しました。 使用したのは通常の赤道儀ではなくSeestar S50 という、手軽に自動で星雲・星団・銀河を撮影してくれる装置です。 雪深い北信濃では真冬に機材を屋外に設置することは困難で、文字通り殆ど冬眠状態になるのですが、何か解決する方法があればと模索しているうちにこの装置に行きつきました。 Seestar S50 はZWO社が開発し、日本でも最近販売が開始されています。価格は従来型赤道儀とカメラと望遠鏡やレンズ一式と比べれば数分の一以下です。詳細が分からず半ばチャレンジングな購入でしたが、信じられないほど簡単に銀河が撮影出来てしまいました。

装置の外観です

大きさは、両手で一塊くらい、重くはありません。 準備は非常に簡単で、 ①三脚(丈夫なもの)を設置 ②Seestar S50 を載せる ③電源を入れ、スマホ側の専用アプリとリンクする  ④磁極のキャリブレーション  ⑤水平を調整  ④⑤ともアプリの指示どおりにやればOK  準備は10分程度で終わり、あとはその夜観望できる天体を選んで導入し撮影するだけ、ピント合わせもオートフォーカス  あまりに簡単で、ほんとうに写るのかなと心配になるほどです。

ちなみに④⑤の操作性を良くするため、三脚と本体の間に水平回転部および水平微調整部の部品を取り付けています

撮影中急激に気温が下がり、濃い霧に包まれ始め(上の写真)本体の外装は結氷(着霜)し始めましたが、レンズやその内部の撮像素子付近は全く曇りが発生していません。実はこの装置、結露防止用のヒータが内蔵されていて、アプリからそのON・OFFを手動で出来るようになっています。凄い。 今回試写した画像は以下です

さんかく座M33銀河

おおぐま座M81銀河

信じられない程簡単に撮れます。

天体を選ぶと自動で導入されます(昨今の自動導入赤道儀のように俊足ではないが、精度は十分) 導入完了後明るい天体はすぐにそれと分かるが、暗い天体は入ったかどうかがこの時点では分からない、しかし撮影開始のボタン(アプリ)を押すと、10秒間1コマを次々と撮影しては自動でコンポジットするので、徐々に天体の姿がスマホの画面に見えてきます。 ちょっと嬉しい感覚です。 あとは納得できるディティールになるまで放っておくだけです。しかもガイドエラーが発生したコマはコンポジットから自動で排除されます。全く手間いらず。 露出時間の合計は、上のM33は21分、M81が16分です。出来あがった画像をよく見ると、潰れやすい銀河中心部の詳細までしっかりと出ています。AIによる処理が成されているのかもしれません。至れり尽くせり。

上のふたつの画像は、スマホに自動で保存されるjpegをPhotoshopにて微調整しただけのものです。一方装置本体にはFITS形式が保存されるので、こちらを処理した方がよりよい結果が得られると思います。

撮影中のスマホの画面。 M81を自動導入し、下の赤いボタンを押すと撮影開始。徐々に銀河が浮かび上がってくる。撮影開始から約10分経過後の様子

 

今回はSeestar S50を庭に設置し、準備が整いアプリのリンク出来ているのを確認してからそのままスマホを居間に持ち込んで、暖かい場所から完全に遠隔操作で撮影しています。赤道儀と異なりコンパクトな経緯台方式で、ケーブル類も無いため、重量バランスの崩れや子午線越えの措置などの心配がないのでこのようなことも可能です。

恐らく天体写真撮影の経験が殆どない方でも、一度レクチャーを受ければ同じように撮影できることと思います。もはや数千万光年彼方の銀河の撮影は、天体写真撮影熟練者の機材・技術によるものではなく誰でも手軽に撮れる時代となった感があります。もちろん作品としての出来上がりはまだまだ叶いませんが、Seestar S50を超える更なる装置が開発されることは間違いなく、その差はさらに縮まることと思います。真冬にはオリオン座付近に魅力的な星雲がいくつかあるのですが、今年の冬は雪があってもSeestar S50ならば撮影できそうです

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