星とか日々とか

ブログはじめました/2011/12/10

雨の夏、ひまわり、星空双眼鏡  2017年8月20日

2017-08-20 20:54:09 | 星空

関東甲信の梅雨明けが発表された7月19日から既に1か月、この間、星空を見たという記憶が殆ど無いほど曇天と雨天の繰り返しで、
夕方には突然の豪雨となる日もかなりあり、このような夏は今まで無かったと思います。地球温暖化の影響で、この状態が例年の夏と
なってしまうのではないかと心配です。
星空を撮影したら写真をUPしようと思っていたのですが、この天気はまず望めません。8月12~13日のペルセウス座流星群も雨で×でした。。

 

今年の5月、10年ぶりに庭にひまわりの種を蒔きました。時々周りの雑草を取って、支柱を立ててあげるくらいしかしませんし、
あまりにも日照時間が少ないので大丈夫だろうかと思っていたのですが、私の背丈(176cm)を超えるほどに育ってくれています。ひま
わりは、太陽の方向を向いてパァ~ッ、と咲き、いつまでも花が絶えず、しかも花からは何とお日様の香りがします。今年のような雨
ばかりの日でも、たまに日が差すとそれはそれは綺麗です。ちなみにこの花の名前(種の袋に書いてあった)は「ロシアひまわり」

(星が見えないので、道具の話題です)
双眼視での星空観察が好きで、松本EMS双眼望遠鏡のほか、用途に合わせて幾つか所有していますが、その中の一つが下の写真です。

 

この双眼鏡は、Nikon20×120Ⅲ型 本来漁船や監視船に搭載されて、過酷な環境での真剣勝負の場で使用されるものですが、これを星空用
として使用している人も数は少ないですが存在します。外洋航行する船のブリッジでの使用に耐えるもので、完全防水で極めて堅牢な造り、
フォークマウントの摺動部も非常に滑らか、バランスも良いです。天体用としてみた場合は直視型で、天頂付近の観察は不可能ではあるも
のの、倍率20倍、射出瞳径6mm見かけ視界60度は、星空を流しながら遊覧するのには理想的なスペックです。視界中心星像は非常にシャープ、
周辺部の崩れも気になるほどではなく、昼間の景色での色収差も、目を左右に振らなければ気づかない程で、優秀だと思います。発売開始
は1983年、なんと34年も前です。こういった製品を造り続ける頑固さというか職人気質は、ニコンならではかもしれません。
この双眼鏡を星空用として使っている人が少ない理由の1つが、フジノンの25×150という、これよりも倍率、口径ともに1サイズ大きい双
眼鏡の存在があります。(フジノンは検索サーバで探すと、使っている事例が沢山見つかります) 両者を見比べた経験では、確かに暗く
小さい天体の捜索は25×150シリーズには叶わないですが、Nikon20×120Ⅲは、その分小型で取り回しが非常に良く、勿論星空を見るための
十分な光学性能も備えています。
また直視型場合、仰角の大きな天体を観察する際には、体の後方に移動する自分の頭部のバランスを取るのが難しくなりますが、両手で
フォーク部を掴む、というフジノンの架台にはない「裏技」を使ってそれを補うことが出来るという隠れた機能も備えています。
(フジノン20×150シリーズには、接眼部45度傾斜型もあり、胎内自然天文館へ訪問した際にはいつも覗かせていただいておりますが、とても
使いやすいです。ただし価格は、高級乗用車が買えるほどのもので、全く手が出ない雲の上の存在です)

この双眼鏡、いつもは自分の部屋に置き(大きいので結構邪魔ですが)、窓から丁度見える天体を観察しています。(夏:アルビレオ、M27  
秋:M31、ペルセウス座2重星団、 初冬:ぎょしゃ座メシエ3兄弟、M45) 特にM45プレアデス星団(すばる)は、真正面に見える山のちょ
うど頂から昇り始める瞬間から見ることが出来、この天体のためにこの双眼鏡がある、と思えるほど美しく、また星団を包む淡い星間ガス
には奥行すら感じます。ただ、やはり窓からなので、観察できる時間と対象は限られてしまい、稼働率が低いのが課題でした。
そこで、以前星まつりで、鉄工所の経営者の方から安く譲っていただいた特製の堅牢な三脚に、フォークマウントが簡単に取付けられる加工
を施したので(右上の写真)、これをしばらく屋外に出したままにして、晴れたら本体とフォークを持ちだして、秋の星空を眺めようと画策しています。
(晴れれば、、いいのですが、、)

 

コメント (2)
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