ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

はじめてのおつかい(3) ~ 銀行口座からの高額引き出し ~

2019年06月12日 | 日々の出来事

 今年の10月で54歳になる私ですが、まだまだ知らないことばかりです。いまだに初めての経験に遭遇しています。2月から事務の仕事をするようになってからは、その数が増えていますね。

 今回経験した『はじめてのおつかい』の新メニューは『銀行口座からの高額引き出し』でした。「誰かに襲われたらどうしよう。」と前日から少しドキドキしていました。映画やドラマで銀行を出てから襲われるシーンを散々見てきていますからね。「鉄パイプかナイフか何か持参しようか。」とも思いましたが、逆に不審者として通報される可能性があるので、武装するのはやめました。何かあったら中学2年まで習っていた寸止め空手で対抗することにしました。

 さて、先月の話ですが、まとまった金額を現金で支払う案件が発生したので、銀行に数日後に引き出しに行く旨を電話で伝えました。引き出す金額が多い場合は事前連絡が必要みたいです。ちなみに、引き出す金額は私の年収の数年分です。見たことも触ったこともない万札の束になります。

 当日は朝一番に銀行に行って多額の現金を引き出す手続きをしたのですが、「事務員がみんな辞めたので、しばらくは私が担当です。」と過去に何度か挨拶をしていたのにもかかわらず、「少々お待ちください。」と言われて待たされることになりました。窓口の女性は偉そうな人の席に行って、ちらちら私の方を見ながら小声で何か会話しています。なんか怪しい奴扱いでした。これは気分の良いものではなかったですね。自分のお金(正確には会社のお金)をおろすのに嫌な気分させられるなんて予想外です。

 結局、10分くらい待たされてから名前を呼ばれたのですが、現金の受け渡しは一般のカウンターではなく、パーテーションで区切った個別窓口で行われました。さすがに他の客の見ている目の前に万札の札束を並べる訳にはいきませんからね。

 そして、目の前に札束が並べられたのですが、はじめて見る大金を見て私が思ったのは、「これだけあれば遊んで暮らせるなぁ。」と言う不謹慎な考えでした。身分不相応のお金は人をダメにしますね。そんな想いが真っ先に浮かんだ自分のことを少し笑ってしまいました。 

 そんな一瞬脳裏をよぎった自分の不謹慎な想いを振り払って、持ってきたバックに現金の束を詰め込みました。もちろん持参したバックは肩から掛けられるタイプです。手持ちタイプだとひったくられるのを映画やドラマで散々見ていますからね。

 その後は行員さんに挨拶をして銀行の出口に向かいました。
 入口の自動扉が開いた瞬間に作業着と帽子をかぶった筋肉質の中年男性と鉢合わせになって近距離で目と目があった時は、「ヤバイ、強盗か。ドラマで見たタイプだ。」と身構えましたが、その男性はすんなりと私の脇を抜けてカウンターの方に歩いていきました。すっかり私はこの街が漁業と農業で成り立っていることを忘れていました。作業着と帽子をかぶった筋肉質の男性なんて腐るほど存在していますからね。単なるいつもの光景なのに、大金を持っているだけで視野が狭くなるのは面白いですね。

 その後は、駐車場で背後からバットで襲われることもなく、車に乗って会社に向かう途中で追ってくる車からマシンガンで銃撃を受けることもなく、無事に会社に到着しました。そして、お金を上司に渡して私の役目は終わりました。


 以上、『はじめてのおつかい:銀行口座からの高額引き出し』の話でした。
 多額の紙幣の運搬は緊張するので、できれば、現金取引はやめて銀行振込に変えて欲しい、と思う今日この頃です。

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