ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

お姫様? ~ トラブル対応で訪問したマンションの外国人住人の言葉にビックリ ~

2024年08月16日 | 日々の出来事

 少し前の話になりますが、朝の9時くらいに仕事用のスマホに着信がありました。

 電話に出てみると、相手は私の会社がトラブル対応を任されているマンションの住人の方でした。
 言葉のイントネーションですぐに判りましたが外国人の女性の方でした。話を要約すると『洗面台の排水管が詰まって水が流れないので直して欲しい』と言うトラブル対応の依頼でした。「20時以降にしかいない。」との事だったので、その時間に訪問する約束をして電話を切りました。

 そして、20時。
 マンションの近くの駐車場から電話をすると「もう家に帰っている。」との事だったので、排水管の詰まりのトラブルに必要な道具を一式持って、その住人のマンションに向かいました。マンションはオートロックなので、1階のエントランスから部屋に連絡を入れて扉を開けてもらいました。

 部屋の玄関の扉を開けて私を迎えてくれた住人の方は30代~40代くらいの女性の方でした。
 少し話をしたらアジアの某国から仕事で来日されていることが判りました。一人暮らしのようです。聞いてもいないのに「円安なので日本で働いても儲からない。」と愚痴られたのですが、「そうですか。」としか私は返せませんでした。

 そして、トラブルが発生しているらしい洗面台。
 「ちょっと見てみますね。」と断ってから洗面台の排水口の蓋をはずして、その下に設置されているヘアーキャッチャーをみると髪の毛がたまっていました。その髪の毛を取り除いて試しに水を流してみると、排水管は詰まることなく水は流れました。約10秒でトラブル対応終了です。いつもはここからトラブル解消のために色々と調べるんですけどね。なんだか拍子抜けです。私は「髪の毛がたまっていただけでしたよ。」と彼女に告げました。

 ずっと後ろで私の作業を見ていたその女性は「えっ。」と驚いて目を丸くしていました。そして、ヘアーキャッチャーから取り除いた髪の毛を手にしている私に向かって言った言葉が、

 「私はそんなことをする身分じゃないから。」

でした。一瞬、彼女が何を言っているのか判らなかったのですが、その後に「管理人にやらせればよかったわね。」と彼女が言ったので、「この外国人女性は自分で掃除とかしないんだ。汚れ仕事は使用人にさせているんだ。お金持ちなんだろうな。」と推測しました。

 そして、私は手にした髪の毛(おそらくその女性のモノ)を彼女に渡そうとしたのですが、彼女は受け取るそぶりを全く見せなかったので、持参したゴミ袋に入れて仕事を終えることにしました。何度も水を流しても同じ結果だったので、この仕事はこれでおしまいです。

 挨拶をして玄関から出ようとすると、「こんなことで呼んですみませんでした。」と言いながら、某国の文字が印刷されているスナック菓子を私に一袋持たせてくれました(このお菓子は翌日母親と一緒に食べました)。


 以上、外国人セレブ(と思われる)のマンションにトラブル対応で行った話でした。

 「そんなことをする身分じゃないから。」と言う台詞は私の約59年間の人生ではじめて聞いた言葉です。世の中には色々な人がいますね。自分の抜けた髪の毛を触るのが嫌ならトイレはどうしているんですかね。少し気になりましたが、どうでもいい話なので考えるのをやめました。

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